friends are strangers

音楽とベースと酒と所沢

音楽青春漫画BECKとグミチョコを比較して思う事

十代の頃、僕もバンドを始めたばかりという事もあり夢中になって読んでいたバンド漫画がある。それがBECK「グミチョコレートパイン」(漫画版)の二つ。夢、進路、恋などに悩む若者をバンドを通し描いた傑作青春漫画。両作品とも映画化されていて、僕世代のバンドマンにとって青春時代を共に過ごしたバイブルだと思う。しかし大人になった今、ふと読み返す機会が多いのは後者の「グミチョコ」が多くて、BECKはさっぱり読まなくなってしまった。なんでなんだろうなぁと思いながらも半ば答えは出ているので、今日は両作品を比較しながら考えてみようと思う。

 

 まずBECKという作品。作者はハロルド作石主人公のコユキは退屈な毎日に飽き飽きしている冴えない中学生。そんなコユキは謎の天才ギタリスト竜介との出会いを通してギターにのめり込んでいく。その後竜介含む個性的なメンバーとバンドを結成し、様々な障害を乗り越えバンドマンとしても人としても成長していく。

 

グミ・チョコレート・パイン 1 (KCデラックス)

グミ・チョコレート・パイン 1 (KCデラックス)

 

 対するグミチョコだが、これは元々大槻ケンヂ作の半自伝的小説が原作。舞台は80年代、クラスでも孤立しオナニーばっかしている主人公ケンゾウは、自分は周りにない何かをもっているはずだとアングラな映画、小説、ロックを観たり聴いたりすることで自分を満たしていた。そんな彼はクラスのマドンナ山口美甘子との触れ合いの中少しずつ変わっていく。数少ない仲間とバンドを結成し、「同じ高校の奴らをアッと言わせてやりたい 」という目的を果たす為にバンドに打ち込んでいく。

 

二つの作品は「冴えない若者がバンドや音楽を通し成長していく青春物語 」という点で共通している。しかし読み進めていくと全く違った展開を見せていく。かなりグミチョコ寄りの記事になると思うけど、書いてみようと思う。

 

1.主人公のタイプ

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まずBECKコユキは、上記の通り冴えない中学生だ。彼は竜介に出会い音楽に目覚めていく訳だが、寝る間も惜しんでギターを練習した結果かなり上手くなる。この冴えない彼の成長していく様が良かったのだが、彼は実は凄まじい才能を持っていた。それが歌。一度彼の歌を聴けば街行く人もライバルバンドも、果ては世界トップクラスのモンスターバンドのメンバーでさえ驚愕するぶっ飛びチート歌唱力を持っている。努力もするし、神が与えた才能も持っているとんでも主人公がこのコユキである。

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対してグミチョコのケンゾウだが彼はルサンチマンの塊のような奴で、それを振り払う為に音楽映画小説なとのサブカルチャーにのめり込んでいる。しかし次第に「いつも心の中で周りをバカにしていて俺はお前らと違うと思っていたけど、本当に何も持ってないのは俺なんじゃないか。才能なんて何一つ無い空っぽの人間なんじゃないか」という事を考え始める。しかしそれを乗り越え、「 関係ねぇ!おれはやりたいんだ!才能無くたって、やりたい事やるんだ!」とギターを手にする。周りの奴らを見返す為に、憧れの人に近づく為に。才能溢れるコユキとはまた対照的な主人公と言えると思う。

 

2 女性関係

コユキは冴えないながらもそこそこ浮名を流す。あまり読み返してないから覚えてないのだけれど、憧れの先輩、竜助の妹(ヒロイン)、なんか突然現れたメガネっ娘なんかがいたと思う。竜助の妹の真帆に関しては早々に仲は深まり男女の仲に!!(少年マガジン

そしてケンゾー。彼はひどいもので女に全くモテない。その鬱屈を自作のエロ小説を書き発散する毎日だ。バンドを組んでそこそこ人気が出て来ても全くモテない。ヒロインである山口美甘子とは一時仲が深まるものの、物語中盤に訪れる唐突な別れシーン(ここが泣ける)以降二人は最後まで再会することは無かった。

 

3 バンドメンバー達

コユキのバンドは凄まじい個性派プレイヤー揃いだ。まずは天才ギタリストで、ルシールという弾痕だらけの謎のギターを使う竜助。黒人も引くほどのグルーヴを持つベースの平くん(ナンテ日本人離レシタファンキーナry)、同じ年だけど冷静沈着のドラマーさく、バンドのフロントマンでカリスマ抜群の千葉。もうオールスターじゃねえかって感じの凄い人たちなのである。

そしてケンゾー達のバンド「脳髄ダイヤ」(漫画版)だが、電気屋の倅でジャパメタ好きのタクオ、受験に悩むドラマーカワボン、突然発狂するボンボンベーシスト小田、作詞担当で切れるとカッターを振り回す山之上、、、と、とにかく冴えない。この学校ヒエラルキーの限りなく底辺のゴミ達が立ち上がったというのがこの作品の趣旨なのだから良いのだけれど、BECKに比べるとこの有様。

 

4.バンドのその後とまとめ

コユキ達のバンドは様々な障害にぶつかりながらも、おそらくフジロックがモデルのフェスグレイトフルサウンドで伝説のライブを成し遂げ、アメリカツアーにも出る。そこでも苦労しながら最終的に凄まじいライブを行い現地で歓迎を受ける。んで日本に帰り、、、、もう後は読んでいただいた方がいいかもしれない。僕はここらへんからもうあまり覚えていないが、最終的にとんでもない世界的バンドになった感じだった。

ケンゾー達は合宿したり山ごもりしながらバンドとして成長し、受験を控え空中分解になりそうだったバンドは山之上の説得で解散を免れる。最後はワンマンライブを敢行。今までバカにしていた高校の友人達は各々の人生と悩みを抱えながら彼らのライブハウスへと足を向けて行く。

 

ここまで読んでくれた方はわかると思うけれど、僕は途中からBECKを説明するのがかなり面倒くさくなって来ている。この両バンド漫画を比較して分かるとおもうけれど、BECKは完全なバンドシンデレラストーリーなのだ。最初冴えない男の成長物語として見ていると面白かったのだけれど、結局彼も才能ある選ばれし人間で、最終的にスターになってしまう。描き方としてそんな描写は無かったと思うけれど、最終巻辺りのコユキの顔を完全に自信に満ちあふれ物語当初のあの少年の面影は全く感じられなかった。成長したと言えばそうだしリアリティが無いと言っても「漫画なんだからいいじゃねーか!」と言う人もいるかもしれないけれど「ああ、、そのギターを始めたばかりの頃の夢中になる感じ、分かるよ!!」って想いで読み進めていた読者の共感をすっ飛ばし、あれよあれよとスター街道まっしぐらのコユキ(可愛い彼女もゲット!)には、もう僕は共感出来なくなっていった。

グミチョコはその点潔くて、ラストのワンマンライブを描いた後に日常に戻り、物語は完結する。冴えない男達は「もうあいつらを見返すとかさ、、いいじゃん!そんなの!音楽楽しもうよ!!だって楽しいじゃん!バンド!」と、最後のライブ前の緊張を振り払いステージに向かう。そしてそこにいたのはいままでバカにしていた同じ高校の同級生達(むっちゃ泣ける)。大槻ケンヂの半自伝的作品とはいえ、後日談などは語らず、彼らを等身大の80年代の高校生として描きって物語は終わる。こういった所が好きで、僕は同じバンドを題材にした青春漫画だけれどグミチョコをいまだに読み返す理由の一つだ。 とにかくグミチョコはヒロインとの話が泣けるし、胸に突き刺さる。青臭くて、独りよがりで。きっとヒロイン山口さんにとってケンゾーとの出会いは、大人になったらほとんど忘れてしまうような若い頃の思い出の一つにすぎない思う。でもケンゾーにとって山口さんは、これから何十年も心に残って行くだろうし、彼女の存在は確かにダメでダメでしょうがなかった彼を突き動かした大きな存在だった。この男女の違いとかも、、なんか生々しくってねえ。

 

僕も彼ら主人公と同じで、バンドばかりやって10代20代を経験し、来年は30の大台に乗ろうとしている。そんな年齢の僕がふとした時に手に取りたい漫画って、才能溢れる主人公のサクセスストーリーじゃなくて、どうしようもない奴らが足掻きながら何とか前に進もうとする漫画なんだろうなあ。

 

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グミチョコで最後に作詞担当のバンドメンバー山之上がメンバーをステージに送り出すシーン。大好きなシーンです

座頭市ノススメ

 

カツシン~さみしがりやの天才~ 1 (バンチコミックス)

カツシン~さみしがりやの天才~ 1 (バンチコミックス)

 

  

天才 勝新太郎 (文春新書)

天才 勝新太郎 (文春新書)

 

 

座頭市は僕のヒーローだ。

北野武でも香取慎吾でも綾瀬はるかでもない。もちろんカツシンこと勝新太郎座頭市の事だ。最近だとワンピースにまんま勝新座頭市が強キャラとして現れ、きっと子供達は「なんやこの強えオッさん 」とか思っているのだろうけど、彼こそ僕が憧れる日本一強い按摩さんだ。

僕は子供の頃学校を休みがちな子だった。ただ家で寝ているだけってのもつまらない。そんな時よく見ていたのが再放送の時代劇。暴れん坊将軍水戸黄門、遠山の金さん、大岡越前三匹が斬る必殺仕置人影の軍団子連れ狼、喧嘩屋右近、長七郎江戸日記。幼い僕はテレビに映る侍、忍者、上様や元副将軍に夢中になり、後に大学で歴史を学ぶことになるくらい影響を受けた。その中でも勝新太郎演ずる座頭市は特に好きで、テレビシリーズはほぼ全部見ているし、映画は全てではないけど結構な本数を見た。

座頭市は実在したと言われる兇状持ちの盲目の侠客座頭の市を基に子母澤寛が物語にし、さらにそれを勝新太郎が脚色し大衆時代劇へと昇華させた作品だ。市は諸国を旅しながら様々な人と出会い、その人たちを困らせるヤクザ達を目にも止まらぬ超速居合術でバッタバッタと切りまくる。一見盲人故に弱者と思われ侮られがちな市が超人的な技で悪人をなぎ倒していく姿は爽快極まりなく、勝新太郎の名演も相まって30年近く多くの人に愛された。もう好き過ぎてうまく文章にまとめられるかわからないのだけれど、愛する座頭市こといっつぁんの魅力を今日は頑張って買いてみようとおもう。

 

1、超人的聴力

座頭市は普段按摩(マッサージ)を訪れた街で行いながら生計を立てている。ただ彼もお天道様の下を歩けないヤクザ者。だいたい仕事後はその町の鉄火場に行って博打を打つ。目が悪いのにどうやって?って思うのだが、彼は目が見えない代わりに耳がいい。いいなんてものじゃない。エスパーとしか説明がつかない。とんでもない。その超人的聴力を垣間見える動画がまずこちら。ただ市がお茶漬けを食っているだけという萌え動画であると思いきや、、、。


座頭市 勝新太郎 殺陣 「茶漬け」 Zatoichi.Shintaro Katsu . - YouTube

化け物である。そして博打では勝つ。バカ勝ちする。サイコロの目を当てまくる。何十両レベルの超大金をゲットし「うえへへへ、じゃああっしはここら辺で」と言って勝ち逃げする。更に言うとたまにイカサマを指摘する。「そのサイコロ、、鉛が仕込んでありますねぇ?」とか言う。こんな風に博打で勝ちまくりイカサマまで指摘された日には当然博徒達は激怒する。「てめえ!クソ目暗!!!」と言って大勢で市を取り囲み殺そうとする。返り討ちに合う。これは座頭市の黄金パターンの一つだが、もうヤクザ達が不憫でしょうがない。相手は市。ターミネーターみたいな奴である。勝てる訳が無い。最早どっちが悪人かたまに分からなくなる。

 

2、とにかく強い

なんと言っても座頭市の魅力はアクション。そして市の驚異的な強さに尽きる。もう耳が聞こえないとか関係ない。強い。強すぎる。何十人相手だろうが、あらよっと叩き斬る。毎回50人くらいの名も無いヤクザ達が市の仕込み杖の餌食になる。しかしヤクザ達もバカじゃない。そんな全国津々浦々で同業人を殺しまくる殺人鬼の名前を知らない訳が無いし、毎回無い知恵を絞り座頭市との対決に備える。

 

 彡(゚)(゚)「あの市とか言う目暗強すぎるンゴ、、。」

 

彡(゚)(゚)「せや!あいつ耳がいいんやから太鼓打ち鳴らして聞こえなくしたらええんや!」

 

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彡(^)(^)「それ〜みんなで太鼓を鳴らして市を囲むんや!んでもって切ってまえ〜!」どーんどーん

 

 

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市「よろしくニキーwwww」ズバー

 

彡()()「ほげえええええ!なんでやああ!!」バタリ

 

てなように、そんな事は市には関係ない。ヤクザ者達の決死の作戦も毎回何の役にも立たず彼らはあの世へと旅立って行く。不憫である

 

3、居合いが超速い

市が普段杖代わりに使っている仕込み杖。この仕込みを使った居合いがまた市の魅力であるのだけれど、この居合いが超速い。緋村抜刀斉も真っ青。今こんな速い居合いの殺陣できる人がいるんだろうか。参考までに下記動画を。


座頭市 勝新太郎 殺陣 「居合集」 Zatoichi.Shintaro Katsu. - YouTube

 はえええええ。何度見てもはええ。特に納刀の美しさね。これが多分市の居合の美しさのポイントだと思う。座頭市千両首における博打場での若山富三郎との対決シーンの居合いはまじでクソかっこいいので是非見てもらいたい。

 

4、豪華俳優、女優陣

座頭市では毎回ゲスト出演がある。それは名俳優だったり、歌手だったり、女優さんだったり。また端役で今では大御所と呼ばれる人が多く出演している。パッと今思い浮かぶ限りだと、石原裕次郎北大路欣也藤田まこと植木等原田芳雄石橋蓮司若山富三郎近衛十四郎、ジミーウォングなどなど。そしてその対決シーンもまた熱く、特に日本一が殺陣が上手いと言われる近衛十四郎松方弘樹の父ちゃん)との対決は無茶苦茶かっこいい。


座頭市 勝新 VS 近衛十四郎 - YouTube

彼はおそらく座頭市シリーズの敵キャラで間違いなくトップクラスに強い。なんだあれ、ギリギリで市の攻撃避けた上に背中で刀受け止めたぞ。これ1カットで撮ったってんだからとんでもない。

それと女優さんも魅力的で、特にテレビシリーズに出演した時の浜木綿子香川照之の母ちゃん)の美しさに僕はメロメロになった記憶がある。あと座頭市の歌が聞こえるに出演した小川眞由美さん。綺麗だったぁ。。。。そして89年度版の映画「座頭市」では、今ではすっかりsoftbankのお母さん役として知られるようになった樋口可南子と市の風呂場での激しい濡れ場が見られる。これがむっちゃエロい。もうあんな犬ッコロのCM心穏やかに見られない。

 

5、ところどころコミカル

市がどんだけ化け物でおっかない奴かは説明できたかとは思うけど、ただ怖い奴ってわけでもない。市は目が見えない事なんて関係ないタフガイだが、とても優しい男でもある。そんな市の周りには多くの人が集まる。老人も、大人も子供も、動物だってみんな一度会えばこの市が好きになる魅力的な男だ。僕がそんな市の特に好きな所は、飯の食い方がとにかく汚い所。

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f:id:taichi0703:20151107232835p:plainこれは勝新太郎が色々研究した結果なんだろうけど、なにを食っても汚い。おむすび食べたらほぼ100%ほっぺたにご飯粒がついている。うどんの食い方なんて酷いもんである。でもこれもまた市の魅力。強さとのギャップに愛らしさがある。美味そうに食べるんだホント

 

 

まとめ

座頭市は面白い。映画もテレビ版も決して裏切らない。ド派手なアクション有り、人間ドラマ有り。初見の人でもどの作品から見ても楽しめると思う。目の見えない障害者でおまけに犯罪者が主人公という事もあり、作品によってはかなり重いテーマのものもあるが、自分の障害、コンプレックスに真正面からぶつかり、悩みながら生き抜く姿こそ市の本当の強さであり魅力であると思う。僕が特に好きな作品は座頭市 鉄火旅」。あと一人斬ったらあんたの仕込み刀折れちまうぞ、と元鍛冶職人のじいさんに言われた市。アクションに制限がかかる代わりに人間ドラマに重きを置かれた作品で、後半の殺陣は今まで戦えなかった分カタルシスが爆発する。座頭市はほとんどYoutubeで見る事ができるので、ぜひ一本でもいいから見てほしいなあ。

大好きsfp

f:id:taichi0703:20151031131553j:plainschool food punishmentというバンドが大好きである。もう何年か前に活動休止してしまった日本のバンドで、アニメの主題歌なんかになることが頻繁にあったので今でもファンが多いと思う。まあ詳細はwikipediaを見るべし

初めて聞いたのが確か僕が都内のレンタルショップでアルバイトしていた時だから今から4年前。丁度セカンドアルバムが出る前あたりだったと思う。よく帰りに店内のCDを借りまくっていたのだけれど(お金を払って)、僕はこの手の日本のバンドはあまり聞かない方だ。所謂Jロック系の棚はあまり見る事が無くて、ヌンチャクとかしか借りた記憶が無い。ただとある友人のツイートで「このバンドのファースト名盤だわ〜!」といったものを見かけ、気になっていたので思い切ってレンタルしてみることにしたら、、、

すんげぇ〜いいやん!

メロディラインが久々にどストライク。ジャンルはデジタル音が多いけどデジロックとかニューウェーブいうよりは、オルタナ寄り。特にベースがうねるうねる。むっちゃかっけぇやん!と思いそのままアルバム全部借りた。バンドの中心人物でキーボードの蓮尾理之さんはプログレとかAT THE DRIVE INとかMELT BANANAとかが好きらしく、プレイもかなりアバンギャルドでノイジー。いいわ〜!やっぱ色々聞いてみなきゃダメだな〜!とか思ってたら突然の活動休止、、。メンバーは現在個々で様々な活動をしている(らしい)。今でもよく聞いているので、今日はこのバンドの僕が好きな曲を貼って行こう。

 


school food punishment - you may crawl - YouTube

セカンドミニアルバムの一曲目。曲として特別面白い曲というわけではないのだけれど、Aメロのボーカル内村さんが非常に良い。ちょっと溜めたり突っ込んだりしながらオケの中を揺れるというか、泳いでいるよ言うな自由な感じがカッコいい。


school food punishment - feedback - YouTube

サードミニアルバムの二曲目。一曲目のflowもむっちゃ好きなんだけれど、この曲の感じが後のsfp節っぽくて好き。


Goodblue - School Food Punishment - YouTube

記念すべきメジャーアルバムの一曲目。確かにこのアルバム名盤で、本当に捨て曲がない。そういうアルバムって個人的に長く出会えてなくて、この先も聞くだろうなあと思う。んでこの曲はイントロダクションからの一曲目。サビのメロディが大好きです。


Light Prayer - School Food Punishment - YouTube

同アルバムの六曲目。この曲がとにかくとんでもねぇ曲だと思う。とにかくベーシストの山崎さんのベースが動くわうねるわでとんでもない。こんなコード進行思いつかないし、この曲にボーカルを乗っける内村さんもすげえ。どうやったら思い浮かぶんだこんなメロディー、、。


Eden Of The East- Futuristic Imagination - YouTube

このバンドといったらこの曲を思い浮かべる人も多いと思うけど、やっぱ名曲だと思う。このAメロの感じがまさにsfpっぽくて、Bメロの7878の変拍子も憎い。んでラストの間奏がなーー、いい!!ごめんなさいさっきからカッコいいとか凄いとかアホ丸出しなんですが、語彙力ないのでご勘弁を、、。


After Laughter - School Food Punishment - YouTube

同アルバムから春に聞きたい最高のポップソング。ロックとかオルタナっぽい曲が多いと思いきや、意外にこういう分かりやすいポップソングもかなりいい。しかし本当に山崎さんのベースがツボ。この曲本当に素敵。強いて言うならもうちょいアウトロを凝ってほしかった。


UnGo Op [How to Go - school food punishment ...

僕の中で無かった事になっているセカンドアルバムをぶっ飛ばし、アニメ「UNGO」の主題歌がこちら。たしかこれが休止前ラストシングルだった気がする。路線はfuturistic imagination系の曲なんだけれど、Bメロのサビ前のキメがカッコいい。そんで2Aメロからの「現実はあま〜くな〜い〜」って所もいいな〜。本当に休止が残念。もっともっと新曲が聞きたかった。でもアニメのタイアップが多くて、ちょっと疲れてしまってたのかなー。蓮尾さんも「もっとわいはアバンギャルドな曲がやりたいんじゃい!」とか思ってたのかもしれないけど、それは僕の妄想。本当にカッコいいバンドだったと思う。

スマホをぶん投げたい

スマートフォンは今や現代人にとって無くてはならないものになったと思う。簡単にネット検索できたり、音楽やラジオを聞いたり、ゲームはもちろん、小説を読んだり、知らない土地ではナビ代わりにもなったり、ありとあらゆることがこいつ一台で事足りる。でも仕事が終わり自宅のソファでスマホをいじいじしてたら二時間経ってた、なんてことが僕にはしょっちゅうあって、なんだか時間を無駄にしてるなあと思う瞬間が増えた。スマホをいじる代わりに、楽器を弾いたり本を読んだりする事もある。それでも一日を通して見るとスマホで何かやっている時間が圧倒的に多くて、これはもう立派なスマホ依存症だと思う。かと言ってこいつが無いと友人と連絡は取れないし、仕事にも支障をきたす。だから手放す事は絶対に無いと思うのだけれど、、、、なんかつまんねー毎日送ってるなあと思うのだ。用途は同じだとしてもまだパソコン開いてネットサーフィンしてる方が時間を有効活用できてると思う。とにかく手を伸ばせばいくらでも時間を潰せるツールがあるってのが問題なのだ。例えるならコタツ。手を伸ばせばテレビのリモコンとゲームのコントローラー、漫画や雑誌が置いてあって、暖かいから出たくないし、、、ああもうダメ、俺はここで死のう、おれはここで即神仏にでもなるんじゃ〜状態。これは俺をダメにするな〜と思い、少しずつスマホをいじる時間を減らして行こうと意識だけでもすることにした。

思えば一昔前、まだみんながガラケーを使っていた時代。別に昔は良かったとか言うつもりはないんだけれど、あの頃は携帯端末一つとっても個性があった。僕は今iphoneを使っているのだけれど、学生時代はずっとauの携帯を愛用していた。auだけでも色々なデザインがあって、どれを選ぶか機種変更の際はワクワクしたものだった。同じデザインを使っている友達ってのもそう多くなくて、ストラップだバンドのステッカーで自分なりにデコレーションしたりしていた。あれはあれで楽しい時期ではあったなあ。今でも新デザインのスマホガラケーってどんどん出ているけど、もうiphone以外に変える気も無いし…ってかそもそも機械苦手だから使いこなせないと思うし…。

なんでんな事急に思ったのかと言えば、先日実家を片付けていたら昔使っていた携帯電話が五個くらい出て来た。当時付き合っていた女の子とのプリクラが貼ってあったりとかなり死にたくなったのだけれど、今では電源もつけることの出来ないその電子機器を僕は捨てる事が出来なかった。やっぱり青春時代を一緒に過ごした相棒だもんなあ。出来る事なら神社でお祓いして供養してやりてえよ。

 

というわけで何が書きたいのかわからなくなってきたので、レイジのティムの新バンドを聞きながらさようなら。かっけえじゃん!


Wakrat - YouTube

地名の由来から見る歴史

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夏が来た!とこの前ブログを書いたと思ったら一気に秋めいて来た。終わる、、、終わってしまう大好きな夏が。。悲しい。まだまだ35度くらいの暑い日が続いてほしい。が、僕がいくら願っても秋の足音は止められない。夏最後の思い出にと夫婦で一泊旅行に行って来た。場所は日光の先にある湯西川温泉。平家狩人村という絶対金田一少年が来たら猟奇殺人が起こってしまうような所。宿はとても雰囲気が良く、目の前を流れる川を眺めながら入る温泉は最高。料理も炉端焼き、岩魚の刺身など絶品だった。特にシャモジのようなものに、ウズラを骨ごとミンチ状にし、山椒、松の実を混ぜ炉で焼くという料理がとにかく酒にあった。これまた、いかにも山の料理という感じがいい。

この村はその昔平家の落人が親類を訪ね移り住んだのが起源らしい。集落には平家縁の品物や、鎧を身にまとったマネキンがいる小さな展示場があり、少し不気味なB級ディープスポットを楽しめる。平家の落人は追っ手を恐れ目立つ事を嫌った。今でも「端午の節句では鯉のぼりをあげない」「鳴く鶏は決して飼わない」など隠れ里としての風習が今でも残っているという。不気味な所ではあるけど、それもまたオカルト好きの僕を満足させ最高の夏の思い出となった。

さて、今日何を書きたいのかといえば、この「風習」や「地方に伝わる民話」などの風俗史について。別に詳しいわけじゃないのだけれど、皆さんこういったものって超田舎だけだと思っていないだろうか。実はそんなことはない。あなたが今生活している街や都市にも昔から伝わる小さな風習、民話が必ず残っている。これを調べ出すと面白いのだ。例えば身近なもので地名について。近くの交差点の信号に「○○町」だとか、「○○坂」など名前があると思う。そういった物には当たり前だけれど必ず由来が存在する。なんでこんなことを急に言い出したかというと、最近むっちゃ「まんが日本昔ばなし」を見返していたから。すげえ怖い話とか見てて、最後には必ず「〜と、いう事からここは今でも○○と呼ばれているのじゃった、、。」で終わるじゃない。ここで今までの荒唐無稽のファンタジー話とか、世にも恐ろしい怪談が最後に現実世界と一気に繋がるわけ。この瞬間がオカルト好きにはたまんねえわけですよ!おおおお!まじかよ!ここまじであるのかよ!おっかね〜!おもしれえ〜!!って。

てなわけで最近市のホームページとか本で地名、民話の勉強中。例えば僕の実家狭山市近くの堀兼という場所。とにかくここらへんは昔から水が出なかった。水を巡って喧嘩や殺し合いが起こることだってあった。とにかく掘っても掘っても水が出ず、「井戸を掘りかねる」という言葉が転じてここは堀兼という地名になったという。今でも残る日本でも珍しいマイマイ型の井戸「七曲の井戸」や堀兼神社に残る「堀兼の井戸 」は当時の水不足の様子を知れる貴重な史跡だ。

また新狭山にある名物ラーメン店「チャーシュー力(りき)」。その店が建つ交差点は東三ツ木という。ここにはその昔「三ツ木和泉守国重」という侍が住んでいた事に由来する。

入間という地名はその昔太陽が二つ現れ、一つは魔物に違いないと狩人が矢を放ち魔物を討ち果たした。そこから「射留魔」と呼ばれ、現在の地名になったらしい。ちなみにこの時はなった矢が落ちた飯能市には「矢颪(やおろし)」という場所がある。

地名ではないけど入曽には化け地蔵と呼ばれる地蔵尊がある。これは別にこの地蔵が化けるとかではないらしい。入間川近くにはカンカン地蔵があって、体の悪い部分と地蔵の同じ部位を叩くと治ると信じられていた。これは二つとも今でも残っている。カンカン地蔵は穴だらけでちょっと怖い。名もない昔の人達が語った小さな噂話が今も残っているってのは感慨深い。

などなど何気なく日々生活している街にも、そこには昔から住んでいる人がいて、歴史がある。こういう事を一つ一つ知って行くと郷土愛も深まっていく。どんな人たちがそこで生活していたのか、どんな名士がそこにはいたのか。面白かったのが所沢や狭山周辺は養蚕が盛んで、絹を使った織物産業で栄えていた。んで織物を染め上げる中和剤として使っていたのが、なんと「灰」。その灰を売るお店があって今でも名前が残っているというから驚いた。すげえなあ。てか灰って売れるのか、、、。僕が知らなかっただけなんですがね。

ちょっとオカルト系だと入間川付近ではよく狐の嫁入りが目撃され、所沢では河童が人々を困らせていたらしい。所沢の河童は「すんませんもう悪さしないっす(>o<)」っていう詫び状をどこかのお寺の和尚さんに書かされて、明治時代に火事で焼失するまで残っていたらしい。うへえ〜!あと鶴ヶ島には龍神伝説があって、今も五年に一度祭礼が行われる。オカルト好きを惹き付けるものがこんなにも身近にあったりするとは、、、。こういったものって歴史の教科書にはのっていないから能動的に調べないと知る事ができない。結構面白いですよまじで。皆さんも一度調べてみてはどうでしょうか。

 


怖い話 恐怖の まんが日本昔ばなし『茸の化け』 秋田県 - YouTube

 

てなわけで怖い日本昔はなしを貼っておこう。

これと、youtubeでは見つからなかったけど、「三本杉のカミソリ狐」「飯降山」「吉作落とし」はまじで怖い

 

 

そういえば霊感のある知り合いと一緒と怖い所に行き心霊写真を撮った。「あそこに幽霊いるよ〜」と言われそこを撮影したら本当に人影がうかんでビックリした。てか普通に怖かった。

 

狭山の七夕

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半月も空けてしまった。本当に七月は嫌な月だった。ようやく八月になったことだし、また少しづつブログを書いてみよう。

先週土曜日に友人からメールが来た。「今日は狭山市の一大イベント七夕まつりですよ!」と。おお、そういえばそんな時期だなあ。

僕の生まれ故郷埼玉県狭山市には冴えないながらもいくつかイベントがある。特に大きいイベントが自衛隊入間基地で行われる入間航空ショー、そして八月の最初の土日に行われる狭山市入間川七夕まつりだ。狭山市以外からも多くの人が訪れるこの二つのイベントは狭山市民の数少ない誇りであり、1年の楽しみである。僕も七夕まつりは物心ついてから毎年参加している。僕の住む地域はこの時期がお盆であり、盆行事と雨乞い行事ふたつの意味を持つのがこの祭りだ。狭山市駅西口から入間川まで続く道は多くの竹飾りで飾られる。竹飾りは魔除けの意味が込められ、飾り終えた後は入間川に竹飾りを流し1年の無病息災を祈ったという。露店も多く出店していて、今では珍しい昔ながらのお化け屋敷、射的場などがある。土曜日の夜はなんと圧巻二千発という隅田川も真っ青な数の花火が狭山の夜空を彩る。中高生にもなれば彼女を作りこの祭りに参加するということが狭山ボーイズのステータスであり憧れであった。高校一年生のころ、地元の友人達とその二千発の花火に向かって「来年こそ彼女と祭りにくるぞーー!!!」と叫んだことを今でも覚えている。青臭くて笑ってしまうけれど、狭山市民にとって古くからあるこの祭りは、そんなあの頃の自分を思い出せる大切なイベントなのだ。今ではほとんど見なくなったが、僕が中学三年生のころ、狭山市は凄まじい数の暴走族グループがいた。まじで10団体はいたんじゃないだろうか。その暴走族チームが特攻服を来てこの祭りを闊歩するのもまた夏の風物詩であった。怖かった。むっちゃ怖かった。そして入間川にかかる橋にはレディースがいた。怖かった。

ここ数年行ってないなあ。友人から送られて来た花火の写真を眺めながらそう思った。最初は親と行っていた七夕まつり。一緒に行く人は友人になり、恋人になり、家族になった。いつか子供が生まれたら、その子を連れてまつりに出かけよう。その子にとっても狭山の七夕まつりは、その子だけの夏の思い出を紡いでいく。そんな行事になるはずだ。

 


DOIMOI "円群" (Official Music Video) - YouTube

夏がやってきた

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来た来た。来ました夏が。

ここ数日猛暑が続き嬉しい季節がやって来た。ビールはうまい。扇風機やクーラーは気持ちいい。アイスもうまい。夏野菜もうまい。夕方には祭りがやっていたり、風鈴の音、蚊取り線香の香り、少しノスタルジックな夕暮れ時。うーーん。大好きです!夏!

半月以上ブログを書いていなかったけれど、その間にも色々あった。

関西から友人が帰って来て飲んだり、子持ちの友達に朝叩き起こされそのまま海にいったり、映画「マッドマックス」を見に行ったり(最高すぎた)、ネットラジオの収録に遊びいって、その後メンバーと飲みにいき二十歳の男の子に説教してしまったり(酔っていた)、嫁の実家で義父と日本酒飲みまくったり、、、。それなりに充実した七月を過ごしていた。そして年を一つ重ね29歳になってしまった、、。もう来年は30歳か、、。しくしく、、。おじさんではないか、、。まあそんなことはいいや。今週末から一週間、プライベートな予定や仕事で色々詰まっている。うーん、今年の夏は忙しくなりそうだぜ!!でも夏が好きって、な〜んかちょっと頭悪そうなイメージがつきまとう。何故だ?不良がはびこるからか?みんな海にいって水着で騒ぐからか?夏休みだからって金髪にしたりするからか?(古い)Tシャツ短パンだからか?要はつい開放的な気分になる季節だからだろう。それでも僕は夏が好きだ。最高だ。一年中夏でいい。

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我が家の夏野菜も順調に育って来ている。きゅうりはすでに三本収穫。まだ小さいものも含めて、今のところ十本近くのきゅうりが育つ予定だ。茄子もすくすく育ち、こちらも三本収穫。

 

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トマトも沢山なっている。まだ青いものがほとんどだけれど、20個以上のミニトマトが収穫を待っている。すごいねトマトって。まだ葉っぱだけの状態でトマトの香りがするの。んん〜!冷やしてサラダに乗っけて食べたいね〜

 

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枝豆も出来て来たんだけれど、鉢が小さくて栄養不足な為か実が多くなく、なかなか太らない。やっぱ窮屈な所じゃダメだな。もうちょい間引きもすれば良かった。

ニラと大葉は、水はけの悪さか、百円ショップで買った土が悪かったのか、生育が非常に悪い。一応発芽はしているんだけれど、全然育たない。難しいもんだな〜。簡単って書いてあったんだけれど笑 また来年頑張ろう。

 

職場の近くに公立高校があって、ふと校舎を見ると吹奏楽部の練習の音が聞こえる。もうすぐ高校野球のシーズンだからかな?ピンクレディーペッパー警部の練習が聞こえる。きっと野球の試合の応援ソングなんだろうなぁ。そんなことを思いながら立ち止まっていると、目の前を運動部の男の子達が走り去っていく。外周を走って爽やかな汗を流している。うーーん!青春。羨ましいぞこの野郎!!高校生活が特別楽しかったかといえば、全然そんなこと無いんだけれど僕も人並に青春を送っていたのはもう10年以上前の事だ。懐かしいなぁ。

中学3年の夏、僕は友人3人で川越高校の文化祭に遊びに行った。来る受験に向け志望校を絞る為…と言うのは建前。当時話題だった映画「 ウォーターボーイズ」は川越高校の水泳部がモデルだ。ミーハー心と、兄の出身校だということもあって、一度行った見たかったのだ。やたらセミがうるさい雲一つ無い晴れの日だった。初めて足を踏み入れた高校。そこにいる高校生たちの大人びた姿、可愛い制服を着た女子高生。とにかく新鮮だった。高校生ってのはこんな楽しそうなのか!水泳部のシンクロは勿論のこと、ラグビー部のコント、軽音楽部の演奏(確かディープパープルをやっていた )がとにかく刺激的で、時間を忘れ後夜祭まで参加し帰宅後母親にこっぴどく怒られた。

 

どれもこれも懐かしい夏の思い出。今年はどんな夏になるだろう。

 

 


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