friends are strangers

音楽とベースと酒と所沢

アポロン

 

先週末に、とある友人のCD発売に向け参加したプロジェクトの打ち上げが行われた。僕以外が音楽のプロ達。音楽の話で白熱するかと思いきや、ほとんどとりとめの無い話。思いのほか飲み過ぎ、急遽呼び出した嫁と一緒にフラフラで参加した二次会。そこでは忘れたい黒歴史がまた一つ増えた。酒は飲んでも飲まれるな。結局タクシーで帰宅し、家に着いたのは朝方四時。翌日は日曜日だったが、ほぼ二日酔いでダウン。今年初二日酔いです。

 

さて最近僕が嫁と一緒に利用するのはTSUTAYAのコミックレンタル。一冊70円。今はクーポンが使えて40円くらいで一週間レンタルする事が出来る。気になっていたものや懐かしいシリーズをレンタルして一日夫婦で漫画を読みまくるという廃った休日を過ごすのがブームである。

嫁が借りて来たのが、坂道のアポロンという作品。

坂道のアポロン (1) (フラワーコミックス)

坂道のアポロン (1) (フラワーコミックス)

 

舞台は1960年代。クラシックしか知らなかった眼鏡の少年が新しい街でジャズに出会い、恋に友情と色々経験し成長して行く青春音楽漫画である。一応少女漫画で「この漫画がすごい!オンナ編」で一位を獲得したのは記憶に新しい。僕も昔一通り読み終え、アニメも全話見た。

中でもアニメに置ける文化祭のシーンは、アニメ史上屈指の名シーンとアニメファンとジャズファン双方から評価が高い。

 


坂道のアポロン 第7話 文化祭演奏シーン ジャズ - YouTube

 

 ジャズ仲間の相棒がクラスメイトの頼みでビートルズを文化祭で演奏することになったのだけど、機材トラブルで演奏中止。

相棒の急なロックバンドへの参加にとまどう主人公だったが、場を繋ぐ為にジャズを演奏しだし、そこに相棒が参加。

場内が熱気と興奮に包まれる中、二人のコンビが復活するという作中きっての名シーンだ。

いやこれはすごいよ。すげえジャズセッションだよ。僕はジャズは門外漢だが、当時テレビで見ながらクソ興奮したのを覚えている。そりゃそうだ、音楽担当はあの菅野よう子だというんだから。そら力入ってるはずだわな〜!おまけに演奏はプロのミュージシャンだそうな。高校生でこんな演奏できねーよ!という突っ込みは創作物において無粋だ。モーニンの入りなんで鳥肌立ちまくるぞおい。

この作品は、登場人物達の恋模様とか、当時の歴史背景とか、なんか色々要素があるんだけど、だんだんと読み進めているうちにそんなことはどうでもよくなってくる。

主人公と相棒がホモホモしすぎるのだ。

 

裕福な家庭で育ち、女の子のように背が低い、素直になれないツンデレピアニストの主人公。

金髪のハーフでガチムチ、喧嘩早いが心は優しい相棒。

 

こんな妄想してくださいと言わんばかりの見事なカップリングがあるだろうか。ひょっとしてと思い坂道のアポロン 同人」と検索したら、もうその畑は耕しつくされ見事なお花畑が広がっていた。すげえ、すげえぞ腐女子たち。

もうこうなるとヒロインのことなど更にどうでもよくなってくる。ブスに見えてくる。おまけに後半は失踪した相棒を捜し方々を当たる主人公にスポットが当たるので、尚更生々しい。

そして主人公の名前が「薫くん」と来たもんだ。かぁ〜、降参だ!俺の負けだ!

 こんなこと書いているとファンに無茶苦茶怒られそうだが、そう感じてしまったよ。俺も腐男子だね。

 

音楽を題材とした漫画は数多い。NANABECKけいおん、最近だと四月は君の嘘など。マクロスも一応そうか。あの音楽で宇宙を救うと思いきや最終的にやっぱり暴力で解決!で僕のなかでおなじみのマクロス。いや、好きだよ、マクロスFとかサントラ借りちゃったもん。

話を戻して、、、音楽を題材にしながらそれを文章や描写力だけで伝えるのって凄い勇気があると思う。四月は君の嘘はクラシックが題材だけど、演奏シーンは圧倒される。早く最終巻読みたいなあ、、。

それを実写化やアニメ化するのって、ファンからしていいのか悪いのか分からないけど、坂道のアポロンはその中でも成功した希有な例なんじゃないかなあ。ホモ臭いけど。

 


don martin three - katahdn - YouTube

 

明日は雪か、、。

そんな日はこういうの聞いてエモエモしたいねえ