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friends are strangers

音楽とベースと酒と所沢

アンチがORANGE RANGEのライブに行って来た。

昨日お台場のzepp divercityにてORANGE RANGEのライブが行われた。そして僕はどういうわけかそこに行く事になった。なぜそんなことになったかという前に、僕とORANGE RANGEというバンドについて書いてみよう。

僕がベースを弾き始めたばかりのころ、僕はロックにラップをのせたミクスチャーバンドが大好きだった。レッチリ、レイジアゲインストザマシーン、フィッシュボーン、インキュバス。バックドロップボムにykz山嵐など、夢中になって聞いていた。しかしそこに彗星の如く現れ、シーンの牽引者Dragon Ashなんかあっけなく蹴落とし日本中に大ブームを起こしたバンドが現れた。それがORANGE RANGEだ。

「な、なんだこのチャラチャラした野郎どもは、、、。」 

大嫌いだった。いや、僕に限らずロック好きな奴はだいたい彼らが嫌いだったと思う。凄まじい数のアンチORANGE RANGEが沸いた。でもそんなことおかまいなしに彼らはスターダムを一気に駆け上がり、日本のトップバンドになっていった。ミリオンヒット当たり前。オリコン一位当たり前。アリーナもちろん満員。僕はどんどん彼らが嫌いになっていった。花はなんで咲くんだろう?知らねーよ!

 数年後、僕は今の嫁に出会う。彼女はORANGE RANGEのファンクラブ会員だった。

 そのガチファンっぷりは凄かった。沖縄や東北までライブに行くなんて当たり前。毎年ツアーには参加し、家にはファンクラブの会報がしょっちゅう届く。もしかしてミクスチャー好きなのかな?と思い、交際当初レイジのバトルオブロサンゼルスを聞かせたらオレンジレンジみたいだねこのバンド」と言われ壮大にずっこけた。他に好きな音楽はないの?と尋ねると「わたしオレンジレンジ以外は音楽全部一緒に聞こえる」と言われ、天才的な耳を持つ子だということが発覚。以降僕は彼女に音楽を薦めることを辞めた。そしてオレンジレンジ大嫌いな男と、オレンジレンジ命の女は結婚した。そんなことから僕と嫁の関係を語る上でオレンジレンジは外せないファクターなのである。

毎年ツアーに参加している嫁。今年も親友のオレンジレンジファンの子とツアーに参加する予定だったのだが、運が悪い事に親友の子は体調を崩し、ずっと楽しみにしていたライブに行けなくなってしまった。そこで白羽の矢が立ったのが、どういうわけかこの僕なのであった。なんということだろうか。昔あんなに嫌いだったバンドのライブに行く事になるなんて。彼女もなぜよりによって僕に託したのだろうか。。。しかしいい機会だ。一度拝見してやろうじゃねえか。これは勝負だ。十年の因縁、いまここで決着をつけようじゃねえか、ヒロキ!!!(嫁激押しのメインボーカル)

 

というわけで昨日の午後四時、お台場にぼくら夫婦は降り立った。

 

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さっそく電車の中からレイヤーさんたちがポーズを決めている姿が見える。お母さん、やっぱり東京は怖い所です。

 

さあついたぞzepp tokyo!!と思いきや、人がまばら。てかすっげえ少ない。。。え?本当に今日オレンジレンジのライブ?いくら全盛期を過ぎたとはいえ、、、20人くらいしかいなくない?面食らう僕ら。よく見ると、、、「石○竜也ライブ」と書かれている。。。。あ!そうか、俺らが行くのはzepp tokyoじゃなくてzepp divercityだ!!と言う事に気づいた僕らはいそいで移動をはじめる。あーよかったよかった。とは思った物の、、昨日zepp tokyoは果たして席がちゃんと埋まったのだろうか。石○さん、、、。

 

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お目当てのライブ会場に到着。おおすげえ人の数だ。

うちの嫁は音楽こそあまり聞かないが、普段小さなライブハウスくらいしか行かない僕とは違い、オレンジレンジのおかげか大きな会場でのライブに慣れている。

よ「さあ!まずはロッカーに荷物を置いて!あ、その前にグッズを買いに行くわよ!!!」

僕「え、、!?え!?ぐぐグッズっすか!?」

よ「そう、ほら!買ってあげるから!!」

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か、買ってしまった。正確には買ってもらってしまった。まさか僕がオレンジレンジのライブに行きグッズのタオルを首から下げることになるとは、、人生はわからない。いや、ちち、違うんです、僕は今日は付き添いで、、、いや、その、、。

 

開場まであと少し。嫁と少し座り回りのファンを眺める。ほえ〜、やっぱ同世代の女性中心。意外と男性ファンも結構いる。まだこんなにファンがいるんだな〜と素直に驚く。今回のツアーは、十年前に発売された「NATURAL」というアルバムの曲だけを演奏するというコンセプトツアーで、「アスタリスク」「ラブパレード」「お願いセニョリータ」などのヒット曲も多く、要は昔のファン垂涎ものなライブなのだ。嫁はもちろん十年前に行われたNATURALのツアーTシャツを着て参戦している。ここでファン同士の水面下の争いがあるようで、着ているシャツ、持っているタオルでファンの新参古参が分かるらしい。

よ「ほら見て!!あれ限定発売の幻のレンジのタオルだよ!!プレミアもんだよ〜、見せつけちゃって!」

なるほど。メジャーアーティストのファン達にはそういう争いもあるのか、、。結構奥が深いもんだ。最古参ともなればまだ大ブレイク前の「上海ハニーツアータオル」なんか持ち出して来てアピールしてくるらしい。面白い!この時点で僕は結構ワクワクしていた。ミイラ取りミイラなりかけである。

 

というわけでついにzepp divercityは開場され、どどどっと2500人のオレンジレンジファンと1人のアンチが入場した。最後にこのくらいの規模のライブ見たのって誰だろう、、アシッドマン?いやひなっちがいた頃のザゼン見に来たっけかなあ、、とか思っていると暗転。

会場(嫁も)「きやあああああああああああああああ!!!!!」

もうこうなると雰囲気にのまれたわけじゃなく、素直に早く彼らのライブが見たい!と思った。う、うおお、、た、楽しみだ、、まだか?まだ出て来ないのか??

そしてついにメンバー登場!!!おお!見た事ある人たちだ!あ、てめーがヒロキかこの野郎!てめぇには一言いいてぇことが、、、ってすいません、すいません下がります、、すいません、、。

一曲目は会場を盛り上げるお馴染みのナンバー!!!(もちろん僕は知らない) すすすすげえ!全員振り付けが完璧や、、!間の手までタイミングバッチリ!!!、、、、俺だけわからねえ!!! 僕はベース弾きなのでやっぱりベースのメンバーに注目する。うーむ、プロミュージシャンとして安定した演奏を聴かせてくれる。そらそうだ。アリーナを何度も満員にして、僕のようなアンチの意見に負けず自分を貫き、修羅場もくぐったであろう大人のベースプレイだ。僕なんかが上手い下手だ言えるわけがない。

何曲か続けて演奏され、MCに入る。和気あいあいとしたアットホームな雰囲気。お決まりネタらしきもので笑う会場のファンたち。メンバーは全盛期20代前半。みんな老けたなあ、、とアンチは1人思う。しかし笑顔のファン、興奮して飛び跳ねる嫁を見て僕も嬉しい。7割知らない曲なんだけど、会場が一体となってこの瞬間を楽しもうという空間が心地よかった。僕の宿敵ボーカルのヒロキがこう話していた。

ヒロキ「当時はとにかく忙しくて、目の前の仕事をこなすことで精一杯でした。あの時気づけなかったんですが、あの頃からずっとファンの皆はこうして僕らの曲で笑顔になって盛り上がっていてくれてたんですね。本当にありがとうございます、、!」

嫁と僕「ヒロキーーーーーー!!!!大好きだーーーーー!!!!!」

 

こうして僕VSオレンジレンジの戦いは僕の完璧な敗北という結果で幕を閉じた。こんなに嫌いなくせに知ってる曲たくさんあるのは、嫁の影響だけじゃない。やっぱり一つの時代を築いたバンドだったんだなあと思った。そしてその時代は僕の青春時代でもあった。

オレンジレンジが活躍していた頃って、僕が覚えているかぎりGLAYラルク、ミッシェルやハイスタで続いていたバンドブームの終焉の頃だったように思える。彼ら以降メジャーでバンドで活躍したのって誰だ、、? RADWIMPSとかか? いや、でもオレンジレンジほど日本中を巻き込む一大ブームを起こしたとは言えないと思う。アンチには叩かれ、アイドルバンドと呼ばれ、多くの人には流行の歌のひとつとして捉えられ、ファンも大人になって離れて行ってしまった人が少なくないと思う。それでも新しい試みをしながら10年以上解散せず自分たちの音楽を常に模索しているORANGE RANGEを、僕はミュージシャンだと思った。

 

僕は今でもオレンジレンジが大嫌いである。でももしかしたら来年も悪態つきながら嫁と一緒にライブに足を運ぶかもしれない。そして懐かしい曲を口ずさんだりするんだろう。

 


ORANGE RANGE Иatural Pop - YouTube