friends are strangers

音楽とベースと酒と所沢

狭山の七夕

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半月も空けてしまった。本当に七月は嫌な月だった。ようやく八月になったことだし、また少しづつブログを書いてみよう。

先週土曜日に友人からメールが来た。「今日は狭山市の一大イベント七夕まつりですよ!」と。おお、そういえばそんな時期だなあ。

僕の生まれ故郷埼玉県狭山市には冴えないながらもいくつかイベントがある。特に大きいイベントが自衛隊入間基地で行われる入間航空ショー、そして八月の最初の土日に行われる狭山市入間川七夕まつりだ。狭山市以外からも多くの人が訪れるこの二つのイベントは狭山市民の数少ない誇りであり、1年の楽しみである。僕も七夕まつりは物心ついてから毎年参加している。僕の住む地域はこの時期がお盆であり、盆行事と雨乞い行事ふたつの意味を持つのがこの祭りだ。狭山市駅西口から入間川まで続く道は多くの竹飾りで飾られる。竹飾りは魔除けの意味が込められ、飾り終えた後は入間川に竹飾りを流し1年の無病息災を祈ったという。露店も多く出店していて、今では珍しい昔ながらのお化け屋敷、射的場などがある。土曜日の夜はなんと圧巻二千発という隅田川も真っ青な数の花火が狭山の夜空を彩る。中高生にもなれば彼女を作りこの祭りに参加するということが狭山ボーイズのステータスであり憧れであった。高校一年生のころ、地元の友人達とその二千発の花火に向かって「来年こそ彼女と祭りにくるぞーー!!!」と叫んだことを今でも覚えている。青臭くて笑ってしまうけれど、狭山市民にとって古くからあるこの祭りは、そんなあの頃の自分を思い出せる大切なイベントなのだ。今ではほとんど見なくなったが、僕が中学三年生のころ、狭山市は凄まじい数の暴走族グループがいた。まじで10団体はいたんじゃないだろうか。その暴走族チームが特攻服を来てこの祭りを闊歩するのもまた夏の風物詩であった。怖かった。むっちゃ怖かった。そして入間川にかかる橋にはレディースがいた。怖かった。

ここ数年行ってないなあ。友人から送られて来た花火の写真を眺めながらそう思った。最初は親と行っていた七夕まつり。一緒に行く人は友人になり、恋人になり、家族になった。いつか子供が生まれたら、その子を連れてまつりに出かけよう。その子にとっても狭山の七夕まつりは、その子だけの夏の思い出を紡いでいく。そんな行事になるはずだ。

 


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