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friends are strangers

音楽とベースと酒と所沢

オカルト論

 

僕はオカルトが大好きだ。お化け、妖怪、怪談、UMAオーパーツ古代文明などなどそれにまつわる物全てが好きだ。何がどう好きなのかと言われるとなかなか説明できない。「説明〜しろと言われましてもっ♪」と思わずラッスンゴレラってしまうくらい自分というものの一部になってしまっている。あえて言うとすればオカルトは「浪漫 」である。お化け幽霊妖怪いろいろな本は子供の頃から読みあさっているし、心霊スポットも大学生の頃は毎年行った。洒落怖などのネット怪談や都市伝説も端から読んでいる。そう、ただ単に大好きなのだ。今日はそんなオカルトマニアの男の話。

 

どういうきっかけで好きになったのかは覚えていないのだけど、おそらく小さい頃買ってもらった「ゲゲゲの鬼太郎妖怪大辞典」がきっかけとなっている。そこに書いている妖怪達の生き生きとした(?)姿に非常に興奮した。テレビをつければ夏の定番「おもいっきりテレビ〜あなたの知らない世界〜」にはじまる様々な怪奇特集。図書館には映画化もされている名シリーズ「学校の怪談」。漫画を開けば「地獄先生ぬ〜べ〜」など様々な所に僕を魅了するオカルトが存在した。

かといって幽霊や色々なものを信じているのかと言われれば、そういうわけでもない。「絶対いる!」って意見ではなくて、「いないって思うよりいるって考えた方が世の中面白いんじゃねーの?」って考え方だ。これは僕のオカルト哲学だが、「絶対そんなもの存在しない!」って思ったら世の中の「不思議」だったり「面白い」の可能性をつぶしてしまうと思うのだ。全ては疑問や好奇心から始まり、生まれる。それを「あるわけないじゃん」で終わらせてしまうのは寂しい。

一人のオカルトマニアから言わせてもらうと、最近の心霊番組、特に「ビデオ映像」に頼りきった番組は絶対に認めたくない。あきらかな作り物なのは一目瞭然だし、出てくる幽霊は大体貞子のパクリ。「お分かりいただけただろうか系」と僕は呼んでいるが、ああいったものは人に想像力を失わせる。どこに幽霊がいて何が怖いかを一から十まで説明してくるのだ。結局怪談や幽霊ものの何が怖いかっていうのは、「想像させる力」が怖いのだ。いつも住んでいる部屋、その襖の隙間に何かいるかもしれない。あの真っ暗闇にお化けがいるかもしれない。風呂で髪を洗っている時うしろに誰かいるかもしれない。そういう想像力をかきたてるものが真のオカルトだと思う。これは怪談だけじゃない。映画、音楽、ゲーム、漫画などエンターテイメント全てに共通する問題だと思う。いちいち台詞や歌詞の内容でクドクドと全て説明し、人に作品の真意、深みを想像させないような作品は好きじゃない。映画「リング」の何が怖いかって、貞子じゃない。あの呪いのビデオや作品全体から伝わる「説明不足感」「 違和感」からくる恐怖だと思う。その説明不足から人は想像し恐怖する。だから「リング」は怖い。説明不足の中にも誰の家にもあったビデオデッキとテレビという日常に非日常のエッセンスを加える事で。

結局「わかりやすさ 」に重きを置きすぎると、想像力を奪った結果の恐怖のイメージの単一化を生む。その悪しき集大成が「恐怖映像」だと思う。まぁそこから生まれるカウンターカルチャーの様な新しい怪談がネットで流行り(コトリバコや八尺様などの伝承系 )、新鮮な刺激が生まれたのは確かだけど。

話はそれたけど、そういった意味で稲川淳二大先生を始めとした人たちから語られる怪談には普遍的な魅力がある。言葉だけで人に恐怖、ストーリー、空気感を想像させる。イメージは人によって千差万別。解釈も変わってくる。落語なんかに近いんでないかな? そしてただ怖いだけでなく、時に切なく、悲しく、暖かい気持ちになる。

僕は何年か前に稲川淳二のライブに行ったが、そこにあったのはただの恐怖では無かった。終始アットホームな雰囲気。お盆休みに近所の子供達が地元のおじさんの所に集まり、怖い話を聞かせてくれる。そんな感じだった。稲川淳二は言っていた

「怪談っていいですよ。怖い話は沢山ある。でもそこには必ず人の悲しい死があって、伝えたい想いがある。そして死があるから生があって、ドラマがある。毎年皆さんにお話させていただくこの季節、そんなことを感じさせてくれるんですよ。」

気づけば僕らは

「じゅんじ〜〜!!大好きだ〜〜!!」

と大声で叫んでいた(まじで)。帰り道は暖かい気持ちでいっぱいだった。皆さんも是非一度足を運んでみてほしい。

 

多分これ以上書くときりがないので、二つだけ僕が好きな怪談を貼っておく。そんなに怖い話じゃないので、良かったら聞いてみてほしい。

 

 

  • 27分15秒〜 置屋の宴/ファンキー中村


不安奇異夜話 ファンキー中村怪談語り2 - YouTube

ファンキーさんのこの話は大好きだ。作中に出てくる「きつねつり」というワードが大好きで、いつか自分の作った音楽の曲名にしたいくらいだ。怖い話というより、情緒溢れ、当時の時代背景や人々の思い、色々なことを想像させてくれる名作だと思う。

 

  • 1時間9分5秒〜 ある千手観音にまつわる話/美棒


【ほんとにあった怖い話】怪談心霊話 【美棒】まとめ①【恐怖の3時間】 - YouTube

上のファンキー中村さんの怪談仲間の美棒さんの話。ある千手観音を巡り偶然二つの話が交わっていく大スペクタクル。あまり怖い語り口じゃないんだけど、これは割と中盤怖い。驚かせようとかビビらせようというわけでなくて、淡々とただ事実を語られるかのような恐怖。そして後半は少し悲しい。亡くなった人への供養の大切さなんかを感じさせてくれる。

 

 

結局のところ、その怖い話が本当にあったことかどうかというのは僕には大事なわけではなくて、単にエンターテイメントの一つとして捉えているんだと思う。そこにある恐怖のドラマの中毒性に魅かれているんだな。僕の友人知人にも恐怖体験をした人がいるが、それはまた別の機会に書いてみようと思う。