friends are strangers

音楽とベースと酒と所沢

オカルト論

 

僕はオカルトが大好きだ。お化け、妖怪、怪談、UMAオーパーツ古代文明などなどそれにまつわる物全てが好きだ。何がどう好きなのかと言われるとなかなか説明できない。「説明〜しろと言われましてもっ♪」と思わずラッスンゴレラってしまうくらい自分というものの一部になってしまっている。あえて言うとすればオカルトは「浪漫 」である。お化け幽霊妖怪いろいろな本は子供の頃から読みあさっているし、心霊スポットも大学生の頃は毎年行った。洒落怖などのネット怪談や都市伝説も端から読んでいる。そう、ただ単に大好きなのだ。今日はそんなオカルトマニアの男の話。

 

どういうきっかけで好きになったのかは覚えていないのだけど、おそらく小さい頃買ってもらった「ゲゲゲの鬼太郎妖怪大辞典」がきっかけとなっている。そこに書いている妖怪達の生き生きとした(?)姿に非常に興奮した。テレビをつければ夏の定番「おもいっきりテレビ〜あなたの知らない世界〜」にはじまる様々な怪奇特集。図書館には映画化もされている名シリーズ「学校の怪談」。漫画を開けば「地獄先生ぬ〜べ〜」など様々な所に僕を魅了するオカルトが存在した。

かといって幽霊や色々なものを信じているのかと言われれば、そういうわけでもない。「絶対いる!」って意見ではなくて、「いないって思うよりいるって考えた方が世の中面白いんじゃねーの?」って考え方だ。これは僕のオカルト哲学だが、「絶対そんなもの存在しない!」って思ったら世の中の「不思議」だったり「面白い」の可能性をつぶしてしまうと思うのだ。全ては疑問や好奇心から始まり、生まれる。それを「あるわけないじゃん」で終わらせてしまうのは寂しい。

一人のオカルトマニアから言わせてもらうと、最近の心霊番組、特に「ビデオ映像」に頼りきった番組は絶対に認めたくない。あきらかな作り物なのは一目瞭然だし、出てくる幽霊は大体貞子のパクリ。「お分かりいただけただろうか系」と僕は呼んでいるが、ああいったものは人に想像力を失わせる。どこに幽霊がいて何が怖いかを一から十まで説明してくるのだ。結局怪談や幽霊ものの何が怖いかっていうのは、「想像させる力」が怖いのだ。いつも住んでいる部屋、その襖の隙間に何かいるかもしれない。あの真っ暗闇にお化けがいるかもしれない。風呂で髪を洗っている時うしろに誰かいるかもしれない。そういう想像力をかきたてるものが真のオカルトだと思う。これは怪談だけじゃない。映画、音楽、ゲーム、漫画などエンターテイメント全てに共通する問題だと思う。いちいち台詞や歌詞の内容でクドクドと全て説明し、人に作品の真意、深みを想像させないような作品は好きじゃない。映画「リング」の何が怖いかって、貞子じゃない。あの呪いのビデオや作品全体から伝わる「説明不足感」「 違和感」からくる恐怖だと思う。その説明不足から人は想像し恐怖する。だから「リング」は怖い。説明不足の中にも誰の家にもあったビデオデッキとテレビという日常に非日常のエッセンスを加える事で。

結局「わかりやすさ 」に重きを置きすぎると、想像力を奪った結果の恐怖のイメージの単一化を生む。その悪しき集大成が「恐怖映像」だと思う。まぁそこから生まれるカウンターカルチャーの様な新しい怪談がネットで流行り(コトリバコや八尺様などの伝承系 )、新鮮な刺激が生まれたのは確かだけど。

話はそれたけど、そういった意味で稲川淳二大先生を始めとした人たちから語られる怪談には普遍的な魅力がある。言葉だけで人に恐怖、ストーリー、空気感を想像させる。イメージは人によって千差万別。解釈も変わってくる。落語なんかに近いんでないかな? そしてただ怖いだけでなく、時に切なく、悲しく、暖かい気持ちになる。

僕は何年か前に稲川淳二のライブに行ったが、そこにあったのはただの恐怖では無かった。終始アットホームな雰囲気。お盆休みに近所の子供達が地元のおじさんの所に集まり、怖い話を聞かせてくれる。そんな感じだった。稲川淳二は言っていた

「怪談っていいですよ。怖い話は沢山ある。でもそこには必ず人の悲しい死があって、伝えたい想いがある。そして死があるから生があって、ドラマがある。毎年皆さんにお話させていただくこの季節、そんなことを感じさせてくれるんですよ。」

気づけば僕らは

「じゅんじ〜〜!!大好きだ〜〜!!」

と大声で叫んでいた(まじで)。帰り道は暖かい気持ちでいっぱいだった。皆さんも是非一度足を運んでみてほしい。

 

多分これ以上書くときりがないので、二つだけ僕が好きな怪談を貼っておく。そんなに怖い話じゃないので、良かったら聞いてみてほしい。

 

 

  • 27分15秒〜 置屋の宴/ファンキー中村


不安奇異夜話 ファンキー中村怪談語り2 - YouTube

ファンキーさんのこの話は大好きだ。作中に出てくる「きつねつり」というワードが大好きで、いつか自分の作った音楽の曲名にしたいくらいだ。怖い話というより、情緒溢れ、当時の時代背景や人々の思い、色々なことを想像させてくれる名作だと思う。

 

  • 1時間9分5秒〜 ある千手観音にまつわる話/美棒


【ほんとにあった怖い話】怪談心霊話 【美棒】まとめ①【恐怖の3時間】 - YouTube

上のファンキー中村さんの怪談仲間の美棒さんの話。ある千手観音を巡り偶然二つの話が交わっていく大スペクタクル。あまり怖い語り口じゃないんだけど、これは割と中盤怖い。驚かせようとかビビらせようというわけでなくて、淡々とただ事実を語られるかのような恐怖。そして後半は少し悲しい。亡くなった人への供養の大切さなんかを感じさせてくれる。

 

 

結局のところ、その怖い話が本当にあったことかどうかというのは僕には大事なわけではなくて、単にエンターテイメントの一つとして捉えているんだと思う。そこにある恐怖のドラマの中毒性に魅かれているんだな。僕の友人知人にも恐怖体験をした人がいるが、それはまた別の機会に書いてみようと思う。

日曜日の過ごし方

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当たり前だけど日曜日が好きだ。ここ数ヶ月あまり天気のいい日曜日が無かったのだけれど、今日は本当に暖かくいい日曜日だった。少しずつ春が近づいて来ていることに、冬大嫌いの僕はウキウキしている。

 

最高の日曜日の過ごし方って何だろう。毎週毎週貴重な休日をどう過ごすか悩んでいる。そうだな、どこかに出かけるのもいいけれど、やっぱり僕は家にいたい。

朝八時過ぎくらいに起きて、遅めの朝食を食べる。和風がいいなあ。もちろん味噌汁付き。具は僕が好きなタマネギが入っていてほしい。あとは納豆。ほぼ毎日食べているけれど、納豆と味付け海苔。それに奮発して焼き鮭もつけてほしい。食事を終えたら、まずは布団を干そう。うちはベッドでなく敷き布団なので、それを干して布団たたきでホコリやダニを落としてお天道様の光を思い切り浴びさせるのだ。それから部屋の掃除。平日はなかなか億劫で散らかりがちな部屋を、しっかり片付ける。その後はシャワーを浴びたい。部屋に戻ったら音楽を流してみよう。何がいいかなあ。大滝詠一の「A LONG VACATION」か「EACH TIME」がいいな。

少しスマホをいじったら昼食の準備。たっぷりの野菜炒めを乗せたサッポロ一番みそラーメンがいい。サッポロ一番は「これぞインスタントラーメンだ!」って味がして好きなのだ。野菜炒めラーメンはよく母ちゃんが作ってくれた。そして少し昼寝しようかね。一時間くらい。二時間寝ると夜なかなか眠れなくなってしまうから少し眠る。起きたらベースを練習しよう。指がなまらないためにいつも弾いてる曲を弾いて、あとは適当に弾きながらテレビでも見よう。そしたら布団を取り込んで、妻と一緒に近くのスーパーに夕飯の買い出しだ。途中道の横に咲いている梅の花が綺麗だから少し足を止める。まだ空は明るい。今日は気分がいいから発泡酒じゃなくてビール。もちろんアサヒスーパードライ。アイスも買おう。チョコがサクサクするモナカアイス。

帰って夕飯の支度をしてもらっている間、しばしネットサーフィン。youtube見てるとウルサいって怒られるので、来月小遣いで買いたいCDのリストを作成しよう。テレビはつけたまんま。笑点が流れている。

サザエさんが始まる頃、夕飯の支度が終わる。それまでにシャワーを浴び終えた僕は冷蔵庫から冷えたビールを取り出して、ゴクリと一口。美味い!美味すぎるぞ!さっき買ったお買い得の切り落としの刺身と、梅と大葉を乗せごま油を垂らした冷や奴。作ってもらった菜の花のおひたしをつまみにビールはどんどん進む。今日はもう一本いっちゃおうかね。しかしサザエさんの堀川くん、、、マジキチだなあ、、。

夕食を終えたら借りてきていたDVDを見る。お酒はビールから焼酎の水割りに切り替えて、飲み過ぎないようにチビチビ飲もう。また明日から一週間が始まる。歯を磨いて寝間着に着替えたら、11時前に布団に入ろう。干したばかりの布団は暖かくて気持ちがいい。

おやすみなさい

 


folio [proof] 2010-0228 - YouTube

この曲の入ってたスプリットよく聞いてたなあ。最高!

よく聞いてたハードコアアルバム第一弾

大学生になったばかりの頃、仲良くなった先輩に「お前は絶対ハードコアにはまるから聞け」と言われた。え〜?ハードコアってあのぎゃーぎゃー喚くジャンルでしょ?絶対はまらないわ〜、と思っていたが数ヶ月後見事にどっぷりハマっていた。当時killieとかheaven in her armsとかの活躍でアングラ界のハードコアの盛り上がりっぷりは凄まじくて、僕も例に漏れずそんなバンドを追っかけ回すミーハーハードコアボーイだった。当時渋谷にあったsome of usというマニアックなレコード屋を紹介してもらい大学帰りによく通った。あとkillieの吉武さんが運営しているoto recordsのdistroを始めとした多くのディストロを利用して色々漁っていた。最近はあまり聞かなくなってしまったけど、今回は当時よく聞いていたハードコアのアルバムを書いてみようと思う。カオティックとか、激情とか、ニュースクールオールドスクール色々あるけど、よく聞いていた激系中心にとりあえず絞って書いて行きます。今回は第一弾。

 

 all our tomorrows ends today / ampere

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Ampere-Woodlawn - YouTube

orchidのギタリストが所属しているUSハードコアバンド。激情のド定番ですな。CDがむっちゃ小さい。昔のシングルサイズ。そしてとにかく曲が短い。一分から二分くらい。アルバム全体で11分とかだった気がする。一分なのに色々な要素が詰まっていて凝っている。killieが日本にla quieteと一緒に呼んでツアーしてたなあ。見に行ったけど、ベースがむちゃくちゃかっこ良かった。リッケンバッカー使ってた記憶がある。

 

 il n`y a pas d`orchestre / raein

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Raein - Tigersuit (With Lyrics) - YouTube

イタリアの激情バンド。これも定番中の定番。すごく日本人好みの音してると思う。特にギターのキラキラ具合が半端ない。どうやってこんな音出してるんだろう。ギターは何使ってるんだ、、?疾走感有り、シンガロング有り。多分一番聞いた海外のハードコアバンドだと思う。la quieteも好きだけど、やっぱ最初に出会ったraeinに思い入れが強い。

 

 st / black line fever

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Black Line Fever - Friends and strangers.mp4 - YouTube

killieの吉武さんやcoholの至さん、カナダ人とオーストラリア人による五人バンド。多分人生で一番聞いたアルバムだと思う。このブログタイトルにもしてる「friends are strangers」は僕が宇宙で一番かっこいい曲だと思っている。この映像の曲。音悪過ぎて良さが全く伝わらないけど、今でもよく聞く一枚。

 

 quiet, pull the strings / suis la lune

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Suis La Lune - Fingers Voice Heart Shake Shake ...

このアルバムも聞きまくってたなー。スウェーデンスクリーモバンド(死語?)のファースト?なのかな?全体的にあまりギターが歪んでなくて、綺麗なアルペジオの絡みがとても良い。ハードコアの持つ「美しさと狂気」を見事に表してると思う。当時かっこ良すぎるから早く解散しねーかなーと思ってた。 

  

demo + live recordings / city of caterpiller

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City of Caterpillar --A Heart Filled Reaction to ...

一番最初にはまった激情バンドだと思う。 買ったのはoto recordsだっけかなあ。Level planeから出している一枚だと思う。この動画の冒頭のベースが印象的で、よく弾いてたの覚えている。

 

grope sex  /   circle jerks

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Circle Jerks - Operation - YouTube

これは激情じゃないですね。所謂ハードコアパンクの名盤。最低なタイトルだな、、笑 ハードコアパンクも色々聞いてたんだけど、black flagとかbad brainsとかはちょっと僕にはやかましくて、でもcircle jerksのこのスッカスカな感じが一番しっくり来てよく聞いてた。あ、でもgang greenとかslap shot、negative approchとかは好き。全28曲あって、14曲目からアルバムの最初に戻るだけっていう頭悪い感じも好きだった。

 

split /  shokei. kids explode

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Kids Explode - 2 Hour Flight - YouTube

前にブログ記事に一度あげたkids explodeとshokeiのスプリット。shokeiもかっこいいんだけど、とにかくこのkids explodeが格好良過ぎてバイト仲間のキャブス国光としょっちゅう聞いていた。Gang of four何かに通じるこの踊れる感じ。レーベルメイトにfalcon five、pete the pirats squidなんかがいて、その四バンドでスプリットまで出していた。ハマった。とにかくハマったバンド。

 

 

とまあ、とりあえず今回はこんな感じで。

他にも沢山あるんだけど、その中でも特に聞いていたものだけ紹介させていただきました。まあ、大半が超有名なアルバムだからこの手のジャンル好きな人にとっては今更だとは思いますが。

良かったら聞いてみてくださいね。

 

 

 

終わらない反抗期

今日も鼻をすすりながら慣れないgaragebandをいじったりしている。傍らには愛用しているフェンダージャズベと、兄のお下がりのレスポールカスタムショップ(epiphone製)が置いてある。改めて楽器を眺めて思うのは、よくもまあこの年になっても音楽やってるものだなあ。誰かに評価されたわけでもない。誰かの為でもない。ただ好きなだけで自分で曲作ったりベースをバンドで弾いたりしてるのだから。

先日スタジオに行くと高校生の集団がロビーにたむろしていた。ただギターを弾くだけで楽しい年頃だ。男女混じり合いながら「こんどのライブは東京事変やってみようよ!」って話す姿は輝いて見え、むしろ眩しすぎる。僕の周りも学生の頃は音楽やってるやつなんてゴマンといた。プロを目指しているやつ、本職の部活と掛け持ちしながら楽しくやっているやつ。軽音楽部には100人以上の部員がいたもんだ。大学になり、音楽を続けている奴は10分の1に減って、また一人また一人と辞めていった。続けている奴はプロになった奴もいれば、僕のように地味に続けている奴もいる。

「まだ音楽やってるんだね〜」とよく言われるが、ただ過去にすがっているだけなのか、諦められない何かがあるのか、本当に好きだから続けているだけなのか、たまに分からなくなる。音楽を辞めて新しい生活、楽しみを見いだす友人達に劣等感を感じているのか、優越感を感じているのか、どっちなのかも分からない。

 

 

初めてライブハウスに行ったのは高校一年生の頃。場所は渋谷のclub asiaだった。僕はまだベースを弾き始める前の事だから多分高一の夏だったと思う。

中学生の友人Y。当時僕とYは、Yの兄が元々やっていたバンドの大ファンだった。東洋大学の軽音楽部で結成されたそのバンドは、ピープルという名前で、ジャンルは何だろう、パンク、メタル、ファンクにジャズ。色々なジャンルが入り混じったバンド。Yの兄が抜けた後も活動を続けていて、ライブハウスでコツコツと活動をしていた。

とにかく初めて夢中になったバンドで、Yの家にあるデモ音源やスタジオで録音したと思われるテープ、ライブが収録されたMDを擦り切れるまで聞いていた。バンドのホームページのBBSに初めて書き込みをした瞬間の緊張。今も覚えている。どこの誰かもわからない高校生の書き込みを快く受け入れてくれ、「ライブに遊びに来てね!」と行ってもらえた。憧れて憧れて一年。ついに初ライブ。高校生にとってなけなしの三千円を握りしめて初めて訪れた渋谷。そしてライブハウス。メンバーが入場してくる姿。演奏する姿。全て今でも思い出せる。あんなに憧れたピープルというバンドのメンバー達が今目の前にいる!!この時の興奮は、後にフジロックで初めてレッチリを目の前で見た時を超えていたと思う。

 

ライブ終演後、「BBSで書き込みさせてもらった○○(ハンドルネーム)です!!」と話しかけた時、「おお!!○○かあ!よーし一緒に打ち上げにいこう!!」と行ってもらえた。皆はビール。僕はジュースを飲みながら終電まで沢山話した。

彼らはあくまで当時はアマチュアバンド。それでも僕にとってはずっとずっと憧れたスーパーヒーローだった。そんな人と直接話せた興奮は、今も忘れられない。

それからほどなくして、ピープルは解散。その後の消息はさっぱりわからない。音楽を辞めたとも、続けているメンバーがいるとも聞いている。僕の10歳は上だったから、メンバーはもう40前か。僕はベースの方に教えてもらったレッチリとsuicidal tendenciesを聞き始め、ベースを始めた。今も続けている。CDも作った。ライブも沢山やった。結婚だってした。

木原さん、三宅さん、奥田さん、野瀬さん。「おれ、皆さんに影響されてバンドはじめて、今もやってるんですよ!」って言いたい。もう覚えていないと思うけど、いつかまた会えるといいな。

 

きっとあの感動があったから僕はまだバンドをやっている。もちろんそれが全てではないし、その後に覚えた人前で自分を表現するということの快感があったからだろう。でも他人にはわからない16歳の少年にとっての小さな大事件は、間違いなく僕の人生に影響を与えてくれたと思う。

ふと思い出す原体験。そんな話を今日は書いてみた。

 

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実家にまだまだデモがあるけど、僕の宝物です。

 

 

ナザール君

何を隠そう(誰に)僕はひどい鼻炎持ちである。

ハウスダスト、ネコ、花粉もろもろに対して強烈なアレルギー反応を起こす。どれくらいひどいかというと、鼻に詰めたティッシュが一分でびっちょりになる。普通に横になっているだけでも鼻水が出る。最終的にはブリッジみたいな体制で頭を逆さまにしないと鼻水はどんどん垂れてくる。そのうち喉がぐるぐる言い出し軽い喘息みたいな状態になり、頭痛までしてくる。常人が一年間で出す鼻水を僕は半日で出せる自信がある。全国鼻水の量選手権があったらかなり上位に組み込める自信がある。

鼻水、、、この言葉だけでマヌケである。涙は時に美しい。「涙を流す女」ってだけでストーリーが生まれそうだが、鼻水は365日24時間一瞬たりともそんな瞬間はない。「鼻水が垂れている女」なんてどんな美女でも台無しである。

僕と鼻水の縁は深い。少年時代気づけば鼻水を垂らしていた。小学校でも常にポケットは鼻水をかんだティッシュでパンパン。それを学校の教室に捨てると皆にバカにされそうで、こっそり休み時間トイレに行ってティッシュを捨てていた。鼻が詰って常に息苦しい毎日。でもそんな僕に革命が起こる。

点鼻薬との出会いである。

 

【第2類医薬品】ナザール「スプレー」(ポンプ) 30mL

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これはびっくりした。今までずーーーっと詰まっていた鼻が、すーーっと通るじゃああーりませんか。おい!誰だよ!こんな便利なもん発明したやつ!褒美をやる!

おかげで僕の鼻炎の悩みは四割くらいは解決されたのだが、この点鼻薬がないと生活できなくなってしまった。別に鼻炎がひどくない時でもバックかポケットにこの薬が入っていないと落ち着かないのだ。おかげで常に三本はストックしている状態。完全なジャンキーである。なんでも世の中には点鼻薬中毒と呼ばれる症状に苦しむ人がいるというが、僕ももしかしたらその一人かもしれない。

 

なんでこんな鼻水のことでブログを書いているかといえば、昨日今日とスギ花粉が本気を出し過ぎて僕は完全にノックダウン状態にあるからである。そう、要は辛いのである。ただの辛いアピールなのである。

このブログ開設以来もっとも意味の無い記事になってしまった。まあ今までの記事に意味があったとは思えないけど。

皆さん、花粉症の人には優しくしてください。

 


Kids Explode - 2 Hour Flight - YouTube

 

shokeiとのスプリット最高だったなー。

パソコン教室 第3週

このブログ、一日片手で数えられるくらいの人しか訪問しない。いいのだそれで。なぜならほんの近しい友人にしか教えていないから。こっそり始めてマイペースに書いて行きたいのだけれど、友人からもっと更新しろと言われてしまった。なんでやねん。そんなネタなんて中々ないねん。そもそもこのブログを始めたと同時に通いだした「パソコン教室」の記事をもう二回も書いている辺りから察してほしいものだ。もうブログタイトルを「Excelマスターへの道」に変更しようかしら。パソコン教室、、、中々苦戦している。コピーアンドペーストの回あたりから先生が本気を出し始めた。まず前回

「あれれ〜??イワクボさんUSBメモリーの外し方、そうでしたっけぇ〜??」

と若い女講師に言われた辺りから心が折れた。いや別に折れてないし楽しいんだけどね!

授業でも

講師「はい、それではまずここをctrlを押しながらドラッグして〜」

講師「次にそこに画像を挿入しサイズを任意に設定〜」

僕「え、ちょ、なに?今任意っていった?え?」

講師「続いてそこにワードアートの透明アクセント何とか影ありを選び文字を打ちフォントサイズを手打ちで100に設定〜」

僕「ちょちょちょちょちょ!ちょまま」

講師「続いてctrlとPを押して印刷プレビューを開き余白の設定か1ページに納める設定をしてから、、ぺらぺら」

僕「ふんがあああああああああ!!!」(ノートパソコンをつかむ)

僕「せいやあああああああ!!!」(そのままコードごと引きちぎる)

僕「っしゃおらああああああ!!!」(講師の頭に叩き付ける)

 

なあんてことはもちろんしてないのだけれど、全36回の講習で第五回。これでやっていけるのか少々不安である。

しかしいつかなってやる、俺はなってやるんだ、Excelマスターに。そして若い石原さとみ、、いや今野杏南似の新入社員に言ってやるんだ

僕(55歳)「ん〜??君ね〜、若者なのにExcelも使えんのかね〜?」

僕(55歳)「君ね〜、Excelも使えないって大学でなぁぁぁにを学んできたんだねぇぇぇ?」

僕(55歳)「あれかね?テニスサークルで男を手玉に取る方法かねえ?あ?男の悦ばせ方ばかり学んできたのかね??」

僕(55歳)「だいたいね〜、、、なんだねその、挑発的なぴっちりパンツラインは〜?」ケツをガシッ

僕(55歳)「んんん〜?なんだねその目は〜?Excelも使えない君の唯一の得意分野なのだろううう〜?」

僕(55歳)「Excelも使えないんだから上司の機嫌の一つでも取ってみたらどうかね〜?カチャカチャ」ベルトを外す

 

やめておこう。

何を書いているんだ俺は。途中から死にたくなってきた。ご先祖様に顔向けができん。むしろ親が見たらどうすんだ。

パソコン教室以外にも、年上の友達達がうちに飲みに来たり、大阪から帰ってきた友達と「テリー×キン肉マン」のカップリングについて熱く語ったり(ウォーズマン×ロビンマスクも熱い)、会社の人と人生初のスノボ行ったり(二万回転けた)と中々濃厚な日々を過ごしているのだけれど、それはまた別のお話、、、。


Rebel One Excalibur 2 - YouTube

 

今一番大好きなバンド。かっこいいな〜、CDも最高。ジーザスリザードとか好きなんだろうな〜

 

 

鉄塔

f:id:taichi0703:20150301094414j:plainまじで誰にも言ってない事を今日は書いてみよう。

何を隠そう僕は鉄塔が好きである。鉄塔フェチなのである。鉄塔?と思う方がいると思うが、写真でわかるようにあの町中や畑の真ん中にぽっこんぽっこん生えている送電線を張る為のあいつである。記憶が定かではないけれど、僕と鉄塔との出会いは幼い頃、おそらく物心つくかつかないかの時代まで遡る。僕が両親と住んでいたのは団地の4階で、高い建物も少ない街なので遠くまで見下ろす事ができた。うっすら覚えているのは、台所の食器棚のガラスに映っていた外の風景。そこに薄ぼんやりと鉄塔が映っていた。幼い僕は母に尋ねる。

「ママン、あれはなんだね」

「あれはね、鉄塔といって凄く強い電気が流れているの。だから近寄って触ったり昇ったりしたらだめよ〜?」

ななな、なんだと!?あれに強力な電流が!?なんて恐ろしいんだ、きっとあれに触ったらバリバリバリー!!と電気が僕の体に流れて、僕は死んでしまうんや。

鉄塔=でかくて高い=触ったら死ぬ=怖い

もちろん電気が流れているのは送電線なので、あの鉄塔に触ったら死ぬ訳ではないのだけれど、僕にとってあのデッカい鉄の塔はその瞬間から畏怖の対象になった。おまけにあの高い高い鉄塔と鉄塔をつなぐ線の上をたまに人が歩いているではないか!(点検の人)忍者か!?なんであの人は死なないんだ!?特殊な訓練でも受けたのか!?ますます謎は深まり恐怖心は高まっていった。

 

しかしただ怖いわけではない。なぜ怖いものに魅力を感じるのかだ。

鉄塔は不思議だ。木より高い。マンションより高い。何より高く、ただそこに「ある 」。木々は四季が移り変わるたびに表情を変えいてくのだけれど、あいつはずーーーっと一年中そこに何も変わらず突っ立っている。街も変わる。住む人も変わる。だけど僕があの鉄塔を意識した子供の頃から、何も変わらずそこに立っている。それはさながらその土地を遠い昔から見守っているかのようにだ。

となりのトトロで、さつきとメイが引っ越してきた家の隣に立つ大きな大きな木。その土地の守り神で、トトロの住処。僕にとって鉄塔とはそんな存在なのだ。あの鉄だけで組み上げられた中身スカスカの姿も、枯れて朽ちてしまった大きな木のように見える。その姿は昔から変わらない故に、なんだか物悲しい。

これは僕だけかもしれないが、子供の頃に知らない道に迷い込んでしまった時、よく鉄塔を目印に歩いていた。

「あ、あそこ確か酒屋の前の鉄塔だ。んじゃあそこに向かって歩いてみっか」

ってな具合である。ちなみにこれは今でもよく使う。

幼い頃に植え付けられた畏怖の心は僕の中に未だ生きているが、そうやってたまに僕を守ってくれる。鉄塔は今でも僕には怖くて、遠くて、悲しくて、優しい存在なのだ。

自転車で実家に帰るとき、沢山の鉄塔を目にする。数キロの道のり。畑の多い街だ。見渡せば畑か、雑木林か、住宅しかない本当に退屈で何も無い街だ。でもそこにも多くの人が住んでいて、喜び悲しみ沢山の物語が生きている。そんな人たちを鉄塔は見ている。足下では子供達が遊んでいる。僕もそうだった。今日も明日も変わらず鉄塔はそこに立っている。ふと見上げる鉄塔に、そんな思いを馳せずにいられないのだ。 

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晴れた日に見る鉄塔も、雲りの日に見る鉄塔も、好きだな〜!

 

Owen - The Sad Waltzes Of Pietro Crespi - YouTube

 

僕の中で世界で一番優しいギターを弾く人。