friends are strangers

音楽とベースと酒と所沢

家庭菜園はじめました

僕は音楽オタクでベース弾きだが、そういったジャンルに偏らない新所沢に住む一人の男の日常をブログに書くつもりだった。しかし数少ないこのブログを読んでくれている友人に「 ベースか音楽の話ばっかじゃねーか」と突っ込まれたので、今回は音楽に関係ない事を書いてみようと思う。

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最近家庭菜園を始めてみた。育て始めたのはキュウリ、ナス、トマト、枝豆、大葉、ニラ。僕が住んでいるのはアパートで、もちろんプランターで育てている。今迄何回か野菜を育てたことがあるが、これが本当にオススメなのである。僕は20歳から25歳までの間、とにかく情緒不安定な男だった。喜怒哀楽の差が激しく、すぐ怒り、すぐ泣く。それは24で始めての就職を迎えた時ピークを迎え、要は元気が無くなってしまった。何にもやる気が起きない。活力がない。バラエティー番組を見ても心から楽しめない。ただただ毎日が過ぎていく。そんないつまで続くかわからない日々に少しばかりの力をくれたのが植物を育てるという事だった。たまたま百円ショップで購入した野菜の種。ガーデニングが趣味の母の見よう見まねで始めた家庭菜園。少しずつ、少しずつ大きくなっていく野菜。手を汚し土と触れ合う。僕はそんなものに元気を、生きる活力をもらった。何の生きる希望もない僕を勇気付けたのは、たった一本の野菜の苗だった。

それからしばらくたち、僕と同じく元気が無くなってしまった友人、またそういった友人を持つ人から「 どうしたら元気になれるか」という旨の質問が増えた。僕は医者ではないけれど自分の体験談を通して毎度同じ事を言う。朝に起きて、夜に寝る。三食しっかり食べ、適度な運動。それと日光を浴びること。バカみたいに簡単な事だ。でもそんな些細な事で人は元気になるのだ。人間という生き物としてのリズムをしっかり整えること。働いていると人によっては簡単なようで難しかったりする。そしてそれでも元気にならない人には、植物を育ててみるといいと言っている。

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冒頭の写真が一週間前。苗を買いプランターに植えた。こちらが今朝撮ったもの。なかなかデカくなっている。土は培養土なので特に石灰などは使ってない。肥料は追肥用に買ってある。最初全部同じプランターにぶち込んでいたんだけど、トマトは水やりを多くやらない方が良いと聞いたので植え替えた。支柱は買うのもバカらしいので、職場にあった上司の竹刀をバラバラにしたものを拝借。代わりに使わせていただいた。

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枝豆とニラは種から育てはじめた。植えてから一週間たちようやく芽が出始めた。これからは間引きや摘心など色々注意しないといけないなあ。特にキュウリ、茄子、トマトは脇芽を摘むということがとても重要らしい(ネット調べ)。

 

これはちょっとオカルトっぽい精神論なんだけど、植物を育てたり土と触れ合うということは、とてもエネルギーをもらえることだと思う。彼らは生命力の塊だ。そもそも日本は農耕社会なわけだから、そういった物と触れ合うということは現代人にも時に必要な事なのかもしれない。

でも野菜って、育てる=いつか食えるという分かりやすい対価の方程式があるんだけど、花を育てるっていうのはまた違うよなあ。花を育てる趣味がある人って、本当に心豊かな人だと思う。昔はさっぱり理解できなかったのだけれど、最近道端に咲いている花の写真を撮るおじさんの気持ちが少し分かるようになってきた。

 

元気だとか食えるだとか心がどーのこーの言って来たけど、単純に花を咲かせたり野菜を育てたりっていう、一年に一回訪れる楽しみを自分で作ってみるって、結構素敵な生き方なんじゃないかな。自分で言うのも何なんだけど…まあまだ超初心者なんですけれどね、、、。今度野菜作りの達人の嫁の親父さんにレクチャー受けにいこうっと!

 


Summer Wars ED [Vietsub] - YouTube

 

最近熱くなってきたので。久しぶりに見ようかな〜。山下達郎最高っ

 

歌い手さん

最近地元の友達がちょくちょくsoundcloudで曲をあげていて、それのベースを弾いてと頼まれて四苦八苦していた。ようやくフレーズが完成して来たときに「すんませんやっぱキー変えますwww」って言われたとき僕は「ああ神よ、、」と天を仰いだが、パズルを一つ一つ解いていくような快感があって楽しくてしょうがなかった。面白いおもちゃ、新しいゲームを与えられて、それに夢中になるような感覚。自分でフレーズ作るのも、友達の手伝いをするのも楽しい。そいつは今まで自分で作った曲を自分で歌ってたんだけど、今回ははじめてボーカロイドに挑戦していた。「期待してなかったけど面白れーっす」と言いながらニコニコ動画でボカロを研究していた。ニコニコ動画、、僕はあまりボカロは好きじゃなくて(おそらく彼も)、ニコニコで聞く事はなかったし、ボカロPだ、「ボカロ曲歌ってみた」みたいな所謂「歌い手さん」を洒落臭えと思っていた。しかし今回そのボカロ文化とは縁遠い彼が歩み寄りを見せたので、さて俺も少しは聞いてみるかねーと「歌い手 おすすめ」とggrksして聞いてみる事にした。

 

 

うめええええええええええええ!!

アカウント持ってる人は見てほしい。なんだこいつ。すげえうまいぞ!!尋常じゃねえ、、、!舐めていた。洒落臭いとか思ってたけど普通に鳥肌たっちゃったんですけど。ボーカルの好き嫌いとか、曲の善し悪し度外視しても、、、こりゃ中高生の女子がキャーキャー言うの頷けるわ、、。こういう人って顔隠してやってるんでしょ?良く出来てるよなー。こんなイケメンボイスで顔わからなかったら想像膨らませるじゃん。超絶イケメンだと思うじゃん。僕はかねてから浅田舞はグラビアなんかやらずに隠れ巨乳でいるべきだった論」を提唱してるんだけど、それを見事体現してるシステムだよなあ。顔がばれない限り魅力は高まってくだけだもん。すげえよ。たまに「○○のベース弾いてみた」とかは耳コピしたい時に凄い役立つから見てるんだけど、、、いやはや歌い手さん恐るべし。ボカロって曲も面白いよね。ジャンルだと何なんだろう。とっ散らかったゴチャゴチャした音多いよね。ゲーム音楽とポップスとちょこっとロック足したみたいな。よく歌い手とかいう人達の勘違い発言とかファン食って逮捕とかでネットが荒れるけど、そんな奴は普通のバンドマンにも沢山いるしなー。うーんとにかく恐れ入りました。

 

 

singing Rib [通常盤]

singing Rib [通常盤]

 
Riboot (通常盤)

Riboot (通常盤)

 
Rib on

Rib on

 

 

アルバムこんな出してんのかよ 

 

んだよ素人じゃねーのかよ!てか好きな人からしたら「りぶとか今更wwww」とか思われるんだろうな。でもね、30手前になってくると新しいものをちゃんと評価する事って凄く難しくなってくるのよ。アンテナも張らなくなってくる。だからおじさんとかは「ディープパープル最高wwww」とか「ナンバーガール超えるバンドなんていないっしょwww」とか過去のものに逃げるわけ。あるお笑い好きな人が言ってたことなんだけど、「一度誰かに評価されたもの」←好きっていう事ってノーリスクで簡単なんだよね。だからつい保守的になりがちでプライドもある俺含めたおじさん達は新しいものに拒否反応しめしちゃうの。難しいよなーほんと。僕もそうならんように心がけてはいるんだけどね。

しかし顔出さなくてもアイドルになれたり、初音ミクみたいに存在すらしなくてもバーチャルアイドルとして経済効果生んだり、面白いよね。この先どうなっていくんだろう。ちょっとワクワクする。これからはライブハウスじゃなくて、インターネットからスターが生まれてくことの方が増えていくんだろうなぁ。

 

ちなみに最近の歌い手という人達は割と普通に顔だしてるらしいです。

http://matome.naver.jp/m/odai/2134249698338763601

 

あと友達に聞いたら、この歌い手も「これ多分むっちゃメロダインとかで修正いれてますよ 」と言われた。節穴か俺の耳は。CD恐るべし。

 

 

最近ベースで練習している曲 2015春

毎日ベースは触ってるんだけど何か練習曲を用意したりコピーをしないと、基本自分の手癖を弾いてるだけになっちゃうので、いつも何かしらの練習はしています。こんなの弾けるわけねえじゃねえか!って曲はあまり手をださないので、リズム練習って感じなのかな。というわけで以下、今月に入って手を出した曲達。

 


Parliament - Unfunky UFO - YouTube

パーラメントはこのアルバムしか持ってないんだけど、やっぱファンクはいいですねえ。ルーツを感じる。この曲は別にリズムも難しくないし、途中で入るフィルが毎回位置が違うのでそこだけ覚えればオッケーな曲。繰り返しなので気持ちいいです。

 


Donny Hathaway - What's Goin' On (Live) - YouTube

問題はこの曲だよね。昔からダニーハサウェイのバージョンのwhat`s goin onは大好きで、収録されてる「LIVE」はCDもレコードも持ってるんだけど、いざ挑戦と弾いてみるとクソ難しい、、特にロック坊やの俺には。ウィリーウィークスの鬼のような細かいシャッフルビートでのシンコペーション。そして毎度フレーズが違う。同じフレーズほぼ皆無。何となくコピーは嫌なので完コピ目指して頑張っています。

 


Marcus Miller / Run For Cover - YouTube

 マーカスミラー、、、いい加減挑戦してみようと思ったけど、イントロ部分の30秒くらいだけコピーして飽きる。かっこいいんだけど曲長いし、ソロパートなんて出来る気しねえ。

 


Perfume - Chocolate Disco Session 神々の遊び - YouTube

チョコレートディスコのバンドカバー。かっこいいけどなんかバンドアパートみたいだな、、てか左上絶対好きだろバンアパ。そのギターもろやん。と思ってけどベースがあまりに気持ちよさそうなのでコピーしてみた。そんな難しくないし気持ちいい。ポップスのベースかっこいいの多いんだよなー。韓国のKARAの「ジェットコースターラブ」もむっちゃかっこ良かった。

 

 

てなわけで日々是精進の毎日です。別にライブがあるわけでもないし自己満なんだけどね。でもベース弾いてるときってやっぱ楽しい。できれば一日中弾いていたい。寝ないで弾いていたい。好きです、先輩。じゃなくてベース!

アンチがORANGE RANGEのライブに行って来た。

昨日お台場のzepp divercityにてORANGE RANGEのライブが行われた。そして僕はどういうわけかそこに行く事になった。なぜそんなことになったかという前に、僕とORANGE RANGEというバンドについて書いてみよう。

僕がベースを弾き始めたばかりのころ、僕はロックにラップをのせたミクスチャーバンドが大好きだった。レッチリ、レイジアゲインストザマシーン、フィッシュボーン、インキュバス。バックドロップボムにykz山嵐など、夢中になって聞いていた。しかしそこに彗星の如く現れ、シーンの牽引者Dragon Ashなんかあっけなく蹴落とし日本中に大ブームを起こしたバンドが現れた。それがORANGE RANGEだ。

「な、なんだこのチャラチャラした野郎どもは、、、。」 

大嫌いだった。いや、僕に限らずロック好きな奴はだいたい彼らが嫌いだったと思う。凄まじい数のアンチORANGE RANGEが沸いた。でもそんなことおかまいなしに彼らはスターダムを一気に駆け上がり、日本のトップバンドになっていった。ミリオンヒット当たり前。オリコン一位当たり前。アリーナもちろん満員。僕はどんどん彼らが嫌いになっていった。花はなんで咲くんだろう?知らねーよ!

 数年後、僕は今の嫁に出会う。彼女はORANGE RANGEのファンクラブ会員だった。

 そのガチファンっぷりは凄かった。沖縄や東北までライブに行くなんて当たり前。毎年ツアーには参加し、家にはファンクラブの会報がしょっちゅう届く。もしかしてミクスチャー好きなのかな?と思い、交際当初レイジのバトルオブロサンゼルスを聞かせたらオレンジレンジみたいだねこのバンド」と言われ壮大にずっこけた。他に好きな音楽はないの?と尋ねると「わたしオレンジレンジ以外は音楽全部一緒に聞こえる」と言われ、天才的な耳を持つ子だということが発覚。以降僕は彼女に音楽を薦めることを辞めた。そしてオレンジレンジ大嫌いな男と、オレンジレンジ命の女は結婚した。そんなことから僕と嫁の関係を語る上でオレンジレンジは外せないファクターなのである。

毎年ツアーに参加している嫁。今年も親友のオレンジレンジファンの子とツアーに参加する予定だったのだが、運が悪い事に親友の子は体調を崩し、ずっと楽しみにしていたライブに行けなくなってしまった。そこで白羽の矢が立ったのが、どういうわけかこの僕なのであった。なんということだろうか。昔あんなに嫌いだったバンドのライブに行く事になるなんて。彼女もなぜよりによって僕に託したのだろうか。。。しかしいい機会だ。一度拝見してやろうじゃねえか。これは勝負だ。十年の因縁、いまここで決着をつけようじゃねえか、ヒロキ!!!(嫁激押しのメインボーカル)

 

というわけで昨日の午後四時、お台場にぼくら夫婦は降り立った。

 

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さっそく電車の中からレイヤーさんたちがポーズを決めている姿が見える。お母さん、やっぱり東京は怖い所です。

 

さあついたぞzepp tokyo!!と思いきや、人がまばら。てかすっげえ少ない。。。え?本当に今日オレンジレンジのライブ?いくら全盛期を過ぎたとはいえ、、、20人くらいしかいなくない?面食らう僕ら。よく見ると、、、「石○竜也ライブ」と書かれている。。。。あ!そうか、俺らが行くのはzepp tokyoじゃなくてzepp divercityだ!!と言う事に気づいた僕らはいそいで移動をはじめる。あーよかったよかった。とは思った物の、、昨日zepp tokyoは果たして席がちゃんと埋まったのだろうか。石○さん、、、。

 

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お目当てのライブ会場に到着。おおすげえ人の数だ。

うちの嫁は音楽こそあまり聞かないが、普段小さなライブハウスくらいしか行かない僕とは違い、オレンジレンジのおかげか大きな会場でのライブに慣れている。

よ「さあ!まずはロッカーに荷物を置いて!あ、その前にグッズを買いに行くわよ!!!」

僕「え、、!?え!?ぐぐグッズっすか!?」

よ「そう、ほら!買ってあげるから!!」

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か、買ってしまった。正確には買ってもらってしまった。まさか僕がオレンジレンジのライブに行きグッズのタオルを首から下げることになるとは、、人生はわからない。いや、ちち、違うんです、僕は今日は付き添いで、、、いや、その、、。

 

開場まであと少し。嫁と少し座り回りのファンを眺める。ほえ〜、やっぱ同世代の女性中心。意外と男性ファンも結構いる。まだこんなにファンがいるんだな〜と素直に驚く。今回のツアーは、十年前に発売された「NATURAL」というアルバムの曲だけを演奏するというコンセプトツアーで、「アスタリスク」「ラブパレード」「お願いセニョリータ」などのヒット曲も多く、要は昔のファン垂涎ものなライブなのだ。嫁はもちろん十年前に行われたNATURALのツアーTシャツを着て参戦している。ここでファン同士の水面下の争いがあるようで、着ているシャツ、持っているタオルでファンの新参古参が分かるらしい。

よ「ほら見て!!あれ限定発売の幻のレンジのタオルだよ!!プレミアもんだよ〜、見せつけちゃって!」

なるほど。メジャーアーティストのファン達にはそういう争いもあるのか、、。結構奥が深いもんだ。最古参ともなればまだ大ブレイク前の「上海ハニーツアータオル」なんか持ち出して来てアピールしてくるらしい。面白い!この時点で僕は結構ワクワクしていた。ミイラ取りミイラなりかけである。

 

というわけでついにzepp divercityは開場され、どどどっと2500人のオレンジレンジファンと1人のアンチが入場した。最後にこのくらいの規模のライブ見たのって誰だろう、、アシッドマン?いやひなっちがいた頃のザゼン見に来たっけかなあ、、とか思っていると暗転。

会場(嫁も)「きやあああああああああああああああ!!!!!」

もうこうなると雰囲気にのまれたわけじゃなく、素直に早く彼らのライブが見たい!と思った。う、うおお、、た、楽しみだ、、まだか?まだ出て来ないのか??

そしてついにメンバー登場!!!おお!見た事ある人たちだ!あ、てめーがヒロキかこの野郎!てめぇには一言いいてぇことが、、、ってすいません、すいません下がります、、すいません、、。

一曲目は会場を盛り上げるお馴染みのナンバー!!!(もちろん僕は知らない) すすすすげえ!全員振り付けが完璧や、、!間の手までタイミングバッチリ!!!、、、、俺だけわからねえ!!! 僕はベース弾きなのでやっぱりベースのメンバーに注目する。うーむ、プロミュージシャンとして安定した演奏を聴かせてくれる。そらそうだ。アリーナを何度も満員にして、僕のようなアンチの意見に負けず自分を貫き、修羅場もくぐったであろう大人のベースプレイだ。僕なんかが上手い下手だ言えるわけがない。

何曲か続けて演奏され、MCに入る。和気あいあいとしたアットホームな雰囲気。お決まりネタらしきもので笑う会場のファンたち。メンバーは全盛期20代前半。みんな老けたなあ、、とアンチは1人思う。しかし笑顔のファン、興奮して飛び跳ねる嫁を見て僕も嬉しい。7割知らない曲なんだけど、会場が一体となってこの瞬間を楽しもうという空間が心地よかった。僕の宿敵ボーカルのヒロキがこう話していた。

ヒロキ「当時はとにかく忙しくて、目の前の仕事をこなすことで精一杯でした。あの時気づけなかったんですが、あの頃からずっとファンの皆はこうして僕らの曲で笑顔になって盛り上がっていてくれてたんですね。本当にありがとうございます、、!」

嫁と僕「ヒロキーーーーーー!!!!大好きだーーーーー!!!!!」

 

こうして僕VSオレンジレンジの戦いは僕の完璧な敗北という結果で幕を閉じた。こんなに嫌いなくせに知ってる曲たくさんあるのは、嫁の影響だけじゃない。やっぱり一つの時代を築いたバンドだったんだなあと思った。そしてその時代は僕の青春時代でもあった。

オレンジレンジが活躍していた頃って、僕が覚えているかぎりGLAYラルク、ミッシェルやハイスタで続いていたバンドブームの終焉の頃だったように思える。彼ら以降メジャーでバンドで活躍したのって誰だ、、? RADWIMPSとかか? いや、でもオレンジレンジほど日本中を巻き込む一大ブームを起こしたとは言えないと思う。アンチには叩かれ、アイドルバンドと呼ばれ、多くの人には流行の歌のひとつとして捉えられ、ファンも大人になって離れて行ってしまった人が少なくないと思う。それでも新しい試みをしながら10年以上解散せず自分たちの音楽を常に模索しているORANGE RANGEを、僕はミュージシャンだと思った。

 

僕は今でもオレンジレンジが大嫌いである。でももしかしたら来年も悪態つきながら嫁と一緒にライブに足を運ぶかもしれない。そして懐かしい曲を口ずさんだりするんだろう。

 


ORANGE RANGE Иatural Pop - YouTube

 

レコード鑑賞

まず言い訳をさせてもらうと、サボっていたわけではない。やらなくちゃいけない事がここ2週間ギュッとつまっていて、とてもブログを書く余裕がなかった。詳しくは後日書くけど、何事も両立ってのは難しいもんだ。

 

さて最近レコードがまた売れ始めているというニュースを聞いた。僕は別に断固アナログレコード派でもなければDJをやっているわけではないが、少ないけれどレコードは持っている。エモとかハードコアってアンチテーゼな姿勢が強いジャンルだから、音楽ダウンロード全盛のこの時代でもレコードとかテープで音源を出すバンドが多い。そんな反骨精神あふれる音源にも最近はこっそりダウンロード用パスワードが付いてる音源が多くて、まぁこれも時代の流れなんだろうし、僕はそこに関しては特に煩く何か言う気はさらさらない。

面白いのが、最近のレコードってとっても綺麗なのだ。いや、僕が知らなくて昔からだよと言われたらそれまでなんだけど、カラフルだったり、透明だったり、遊び心があってとてもいい。

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you blew itのカヴァーアルバムとcrypt cityのファースト。どちらも盤面が凝ってて素敵

 

僕がiPodをはじめて手にしたのが確か大学一年生。それまではCDを買っては急いで帰宅してCDコンポの前に座り歌詞カードを見ながら聞きかじる毎日。ipodを買ってからというもの、iTunesにダウンロードして通学時間などで聞くようになった。そうすると携帯をいじったり本を読みながらの「ながら聞き」が多くなり、なんだか真剣に音楽だけを聞いていた高校生の頃の気持ちが薄れていってしまった気がした。しかしレコードを聞くようになってから、iTunesにダウンロードできないので(方法はあるけど)、大きなジャケットを眺め、歌詞カードをじっくり読み音楽を聴く。その一枚の音源に詰まった音楽と真剣に向き合えているような気持ちがあって心地いい。まさに「音楽鑑賞」。ああ、音楽をこうして聞くってやっぱいいなぁ。

 

 

Crypt City-unavoidable - YouTube

 

ということでファーストの名曲を。

DAI 2 DOYOBI

先週土曜日はTHIS TIME WE WILL NOT PROMISE AND FORGIVE企画「DAI 2 DOYOBI」に行ってきました。今回で七回目だそうな。三回くらいは参加したことがあるかな、、?毎回ゲストを含めた2マンライブ。終わったら打ち上げにみんなで行く。むしろ打ち上げがメインな気がする。お客さんもバンドも混じって酒を飲みかわす素敵なアットホーム企画。今回はPLAY DEAD SEASONがゲスト。初めて見るので楽しみだ〜

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友人のだいちさんとライブの前に高円寺の高架下近くの居酒屋で一杯。これぞ高円寺の居酒屋!って感じでいいですなぁ。一杯のつもりが三杯引っ掛ける。しかしホッピーってうまいよねえ。

 

会場に移動すると、もうリハを終えたメンバーや、久しぶりに再開する人、多くの人がいた。なんだか同窓会のようで楽しい。初めてあったのは超絶ベーシストの馬場君。まだ高校生なのに冗談でしょ?みたいな超絶プレイ動画をyoutubeに上げていて、twitterを通して知り合った。岡山出身の彼は、今春進学の為にこちらに上京し、ハードコアが大好きだというので今回のイベントに一緒に行こうよと誘った。純朴だけど音楽に熱い最高の青年。周りには僕が彼のケツを狙っていると勘違いされていた。違うんだよ馬場君!彼とは今度サシで話さないといけないな。誤解を解く為に。彼の家で。彼の飲めない酒を持って。

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ライブはもちろん最高。PDSは何よりドラムに目がいてしまう。なんだあのパワフルで自由なドラムは!無茶苦茶かっこいい!!ベースもかっこいい!僕は全然ピックが使えないので、ああいう歪ませたベースをゴリゴリ弾くプレイは憧れる。THIS TIMEも機材トラブルはあったけど、熱いセットリストでノリまくった。久々に生音を全身に食らいビシビシと刺激を受けた。

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最後は近くの居酒屋で飲み会。音楽の話もそれ以外の話も沢山した。久々に楽しい飲み会だったなあ。岡山から来た馬場君も、憧れていた人たちに沢山会って話せたようでとても楽しそうだった。僕は昔ハードコアの思想とか姿勢に影響されて、ていうかかぶれてて、何とも面倒くせえミーハー野郎だった。自分すら見失っていた気がする。そんな大人に彼にはならないでほしい、、笑

アングラのシーンって、アットホームだけど蚊帳の外からしたら何だか閉鎖的なコミュニティに見える瞬間もある。「お前ら友達同士でわいわいやってるだけじゃねーか」って。でも勇気を持って声をかければすぐに受け入れてくれる人たちが沢山いて、シーンをぶち壊そうともがくバンド、もっと盛り上げようと頑張るバンド、色々いる。共通するのは皆沢山の葛藤と戦いながら、バンドをやってる。働きながら、真剣に。バンドやってるんだ〜とこの年齢で言うと、「へえ!メジャーデビューしてるの?プロなの?」と聞かれるあるあるネタがあるけど、そんなくだらねえ意見と関係なく、まじで真剣な姿勢で皆音楽に向き合っている。かっこいいよね。音楽だけじゃない。夢に、仕事に、生きていくことに真剣な人間はかっこいい。

 

第二土曜日、素敵な企画です。次はいつかなあ。


PLAY DEAD SEASON 1st Album "JUNKHEAD ...

つまり、これがかっこいいってこと

 

 

野球

自分でブログはじめておいて、「あ、ブログ読んだよ」と言われると非常に恥ずかしい。そんな今日この頃。

 

先日二つ下の後輩が結婚した。高校生の頃からだからかれこれ10年の付き合いがある。彼は僕と同じ音楽とオカルトマニアで、よく一緒にライブに行ったり心霊スポットを巡ったものだった。そんなあいつも今年で27歳。結婚かぁ…ロックスターじゃないから死んだりはしねぇなぁ…とか思いながらしみじみとしている。

そんな彼は何を隠そう野球オタクでもある。「へ〜野球部だったの? 」と聞いたら「いえ、剣道部ッス 」と、何か問題でも?といつものキョトンとした顔で言われた時は壮大にズッコケた記憶があるが、今では野球に関わる仕事に就いているくらいだから、野球というスポーツに並々ならぬ情熱を持っていたことを僕は最近まで知らなかった。

僕は本当に運動音痴で、全くスポーツに興味が無い。そんな僕でも子供の頃のほんの一時期興味があったのは野球だった。毎朝テレビに流れる巨人贔屓のプロ野球速報を学校に行く前に眺めるのが日課で、当時の事はよく覚えている。監督はもちろん長嶋監督。やっぱり不動の4番松井がいて、槙原斎藤桑田がいて、清原が入ってKKコンビ復活とか騒がれて、清原はずっと不調で、高橋由伸高橋尚成阿部慎之助が入団して、入来とか問題児のガルベスとかがいて、宮本が引退して元木はやっぱり曲者で、阪神は川藤さんが紹介してて、、、などなどその頃の二年間くらいの巨人はよく覚えている。その後中学に上がってからは全く見なくなって、その後の野球界のことはさっぱりわからない。

そのまま大人になって、相変わらずスポーツにはあまり関心は無いのだけれど、野球はもう一度追いかけたい、ハマりたいという気持ちが最近強くなってきた。僕の住んでいる所沢市西武ライオンズおかかえの街だから、西武ドームも近いし西武を応援すればいいじゃんと言う結論に至る。だけれど西武は色々あって好きじゃないので、ここは最近流行のカープを応援したい。後輩に「カープに黒田が復帰するってどういうこと?」と聞いたら「剣心一行に比古清十郎が加わる感じです。そういう安心感です。」という非常に分かりやすい回答をいただいた。すげえな黒田。チートキャラやん。

しかしこういうのは今からハマるのは難しい。結局その後輩も子供の頃から培って来た知識と情熱があるから詳しいのであって、僕がいまから研究しても結局にわかの生半可知識になってしまう。そういう生半可知識ファンになるのが怖くて、手を出せなかったものが沢山ある。相撲、歌舞伎、プロレス、etc... 難しいなあ。

僕もいつか毎年野球の開幕を今か今かと待っていて、自分の子供に疎ましく思われながらも晩酌しながら野球中継を見る。そんな正しきJAPANおじさんになりたいのだ。今日から彼を師と仰ぎ精進して行きたいと思う。

 


3cmtour -どかない女- - YouTube

野球といえばこのバンド。